医療保険や介護保険を滞納するとどうなるの?

福祉業界の事情

高齢者の相談では経済的に困窮している方たちの支援をすることも珍しくありません。

経済的に困窮していると聞くとまず思い浮かばれるのが

生活保護受給者だと思います。

そして高齢者の場合、医療や介護などの社会保障を使うことが多くなります。

でも問題はありません。

生活保護を受給している方だと医療や介護にかかる時は本人の自己負担はないからです。

ですから、生活保護受給者は医療や介護などのサービスを導入することがしやすく、支援がとてもスムーズに進みます。

経済的に困窮している方々の難しい支援とは

生活保護の受給が受けられないぐらい、ギリギリの年金をもらっている人になります。

月にどれぐらいかというと

本人の事情によりますので 一概には言えませんが

一人暮らしの高齢者で月に15万円ぐらいの収入があると生活保護を受けるのは結構難しくなってきます。

そうすると医療や介護が必要なのに

お金がかかるといって本人が拒否してしまうことが結構あるんです。

明らかに具合が悪く、病院に行かなければいけない状態なのに

お金がないから我慢してしまう人がいます。

そうするとどんどん具合が悪くなり

下手をすると亡くなってしまう方もいます。

医療保険を滞納すると病院に掛かれない?

お金がないと医療保険を滞納している人が多いです。

医療保険を滞納していると病院に掛かれないと思っている人がいます。

しかし

医療保険を滞納しても病院に掛かることはできます!

でも健康保険を払わなくても良いという訳ではないんです!!

保険料は払わないとダメなんです!!

私が言いたいことは、お金を払っていないからと言って

命を失うまで我慢しないでほしいということなんです!!

確認してみよう無料低額診療事業

無料低額診療事業とは、生計困難者が経済的な理由によって必要な医療を受ける機会を制限されることのないよう、無料又は低額な料金で診療を行う事業(社会福祉法第2条第3項第9号の規定に基づく第二種社会福祉事業)

無料低額診療事業というのもあり、近くの病院で無料低額診療事業を行っている病院があれば、医療保険を滞納してても負担金なしで病院に受診することができます。

医療保険を滞納するともちろんペナルティがある

  • 医療機関等にかかったときは、医療費はいったん全額自己負担になる
  • 特別医療費助成や高額医療費助成などのお得になる医療費制度が使えない
  • 延滞金が加算される。払うはずの保険料よりも多くなる
  • 保険給付の全部または一部を差止め、滞納している保険料に充てる場合がある。
  • 財産の差し押さえなどの滞納処分を受ける場合がある

このようなペナルティーがあるため払わないと大変なことになってしまいます。

介護保険も滞納するともちろんペナルティがある

1年以上滞納すると
サービス費用の全額をいったん利用者が負担します。申請により後で保険給付分が支払われます。
1年6カ月以上滞納すると費用の全額を利用者が負担し、申請後も保険給付の一部または全部が一時的に差し止めとなり、滞納している保険料に充てられることがあります。
2年以上滞納するとサービスを利用するときの利用者負担が所得に応じて3割または4割に増えたり、高額介護サービス費の支給などが受けられなくなります。

介護保険の場合ももちろん滞納金や差し押さえもあります。

因みに医療保険や介護保険は 国民皆保険制度という強制加入のため、病院に掛からない!介護は必要ない!からといって支払いを拒否することはできないです!!

なぜ滞納するの?

65歳以上の高齢者は基本的に特別徴収といって年金から天引きされます。

特別徴収か普通徴収を選択することはできません。

国民皆年金制度のもとでは、65歳以上の第1号保険者のうちほとんどの方が、なんらかの公的年金を受給しています。

このため、社会保険を収める場合の便宜を図るとともに

保険料徴収をより効果的にするため

保険料を年金か徴収するしくみが法律上優先的に設けられました。

国民に不満が出ないように保険料を徴収するには天引きのほうがいいですもんね。

私も後から払うよりも天引きのほうが精神的ストレスが少ないと思います。

自分の給料からまた払い込むってなんか嫌ですもん!!

年金を年額18万円以上もらっているのに、天引きされない人がいる

年金が年額18万円以下の人は普通徴収になりますが

18万円以上もらっていても下記のように普通徴収の人がいます。

  • 65歳になったとき、年度途中で所得段階が変わったとき
  • 市区町村に転入した時(転入・転出の際は、いったん特別徴収が中止される)
  • その年度の4月1日の時点で年金を受けていなかったときなど

こういった人が保険料を滞納してしまう可能性が高いのです!

でもこういった人たちは気づけば年金を払い込みます。

上記のような理由で保険料を滞納してもあんまり問題にはならず

地域包括支援センターが支援をすることにはならないことが多いです。

問題は年金を担保にお金を借りるパターン

私たちが関わるケースで一番多い保険料を滞納しているパターンは

年金を担保にお金を借りているパターンです。

年金を担保にすると特別徴収ではなくなり

払い込み用紙で払う普通徴収になります。

そもそも、お金がないから年金を担保にしてお金を借りるので

払い込み用紙で払う普通徴収なんて払うことができない方が多いです。

もちろん督促状も自宅にたくさん届いています。

それでも払わないので医療保険も介護保険もペナルティーを受けてしまう形になります。

そして医療機関に掛かることを拒否することが起きてくるのです。

お金がないので医者に掛かりたくない

滞納していた分を払おうとしても払えない

介護や医療を使いたい段階になって今まで滞納していた分を納付しようと市区町村に相談に行きます。

しかし2年以上なんの連絡もなく滞納していると

時効になってしまい払いたくても払えない場合があります。

基本は保険料の支払請求(督促状・催告書など)が届けば、時効のカウントはリセットされるので 時効はないものと思っていましたが時効が成立していたことがありました。

そして、時効で払えなくなった期間分はペナルティーが適応されました。

まとめ

結論として保険料はきちんと払った方が良いです!

しかし、どうしても払えない場合は市区町村の相談窓口に行き

どうやって納付していったらよいかを相談した方が良いと思います。

所得が低くなってしまったり、病気やケガなどやむを得ない理由で支払いが難しいくなった場合は

保険料を減額してもらえることもあります

保険料の滞納は財産を差し押さえられたりと厳しい側面はありますが、

納付する姿勢を見せると個人個人の事情に合わせて考えてくれます。

消費者金融の取り立てではないですから安心して相談してみてください。

そして

支援をしていて特に介護保険のペナルティーはとてもキツイです。

医療保険はとりあえず病院に行けたり、無料低額診察事業があったり

病状が重くなければ月1回程度の受診で済みますので

お金を節約できる支援方法があるのです。

しかし、介護保険の場合、保険給付は受けられるのですが

毎日おむつ交換や定期的な処置がある場合、訪問介護や訪問看護のサービスが必要になってくるとコストが高くなってしまうからです。

1割負担の人が3割負担なると単純に3倍の自己負担がかかってしまいます。

ただでさえ経済的に困窮している場合、とてもサービスを潤沢に入れることができなくなるのです。

今は使わないからと医療保険や介護保険の保険料を滞納するのはやめて

しっかりと払っていきましょう!!

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