パンデミックのおすすめ小説を比べる!『ペスト』と『首都感染』

本の話題

コロナの緊急事態宣言も少しずづ解除になってきたました。このパンデミックという事態を40年以上、生きてきた私も初めての経験です。

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そんなパンデミック本を2冊読んだので紹介したいと思います。それが、カミユの『ペスト』と高島哲夫の『首都感染』。どちらも感染症で都市を封鎖されてしまう話です。

緊急事態宣言なんて緩いもんではないです!ロックダウンです!!この2つのパンデミックロックダウン小説には大きな違いがあります!!

それがペストは庶民目線首都感染は国の体制目線でパンデミックを描写していきます!

そこの違いが面白いので是非読んでみてください!!

ペスト

カミユのペストは文章が難しくて、正直あまり描写が理解できない部分がありました。私の頭脳では解析不能。不条理文学?という種類の物らしいです。ノーベル文学賞をとった人の本でありますが、私の文学的センスのなさを突きつけれれました。

普通の人よりは本は読んでいるつもりでしたが、まだまだ勉強不足って感じです。どうやったら、読解力ってつくのでしょうね。アマゾンのレビューとか見ててもみんなは凄い読解力があってきちんとした感想を書いているなという印象があります。

この小説はペストでロックダウンされた町の人々がどうやってペストと向き合い翻弄されていくのか?ということに視点を向けて書いています町の人々目線です色々な登場人物が出てくるのですが、自分がどの登場人物のタイプなのか?という感じで読み進めることが出来ます。

印象的な登場人物

この本の中で、印象的だった登場人物が2人います。まずは犯罪者のコタール。コタールはペストが流行する前は絶望して自殺未遂をします。

犯罪に手を染めていたので捕まってしまうと思っていたのだと思います。しかし、ペストが流行して町がロックダウンされると元気バリバリになっていくのです!

ペストが流行したら犯罪者を捕まえるどころではないですからね。ここが面白いと思いました。

もう一人印象的だったのが、パヌルーという人物です。この人はキリスト教の司祭です。ペストが人類に襲い掛かったのは、神からの天罰。

罪のあるものがペストに掛かっていくと、最初は町の人の前で演説します。しかしある時、なんの罪もない小さな男の子がペストに罹り苦しんで死んでしまいます。

それも治療のためと血清を打つのですが、その血清が上手く効かなく余計に苦しんで死んでしまうのです。そこからキリスト教を信じていたパヌルーの信念がぐらつきます。

ペストによって人々は変わっていく様が描かれています。私達もこのコロナウイルスによって変わっていくのか考えさせられました。

首都感染

そんでもって首都感染。こちらはとっても読みやすかったです!この現代文なら全然、私の読解力でもスラスラ読めました。

こちらの小説はペストと違って国の体制側の目線で書いている小説です。登場人物も政治家や政策を作っていく医者やエリート役人。ワクチンや抗インフルエンザ薬を開発する医者の描写が多いです。なんせ、主人公は総理大臣の息子で医者です。

致死率60%の強毒性のインフルエンザが中国で発生し、東京に持ち込まれ、東京を封鎖する話です。東京を封鎖するということで、東京から他の道府県に出られなくなります。致死率60%じゃ、もうみんな進んでステイホームしますよね。

新型コロナウイルスの致死率は約6%となっています。全世界で444万人の感染者がいて30万人の死者が出ています。(令和2年5月15日現在)

日本での致死率は約4%。感染者が16,203人で死者713人、(令和2年5月15日現在)

この小説では日本政府の対応がものすごく速いです。世界でも大絶賛されるぐらい感染者を劇的に抑え込みます。

総理大臣が「いつから封鎖しますよーっ」て言わないで首都東京を封鎖するから、東京に遊びに来ていた人たちも家に帰ることが出来なくなるのです。こんな対応は今の日本では絶対に無理だろうなと思ってしまいます。

でも、致死率60%の感染者がいる所に封鎖されるって物凄く怖いですよね。私も封鎖されたら逃げたくなってしまいます。

主人公は昔WHOにいた感染症対策のプロフェッショナルの医師。しかし、自分の子供を感染症で亡くしてしまいます。そこから、アルコール依存症になっていたのですが、強毒性のインフルエンザが発生して、日本を救っていく話です。

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この主人公はある意味、このインフルエンザが流行してアルコール依存症から立ち直ります。主人公にとってはパンデミックが起こって良かったと言えるのでないでしょうか。

パンデミックが起こってなかったらたぶんアルコール依存症で廃人になっていたと思うような描写が小説の初めには書かれています。

そして、首都が封鎖されてから何度もウイスキーのボトルに手をかけては飲まずに戻す。そして、仕事に打ち込むという場面が何回も出てきます。

きっと現実世界でもパンデミックが起こって辛い思いをする人、戦う人、それをきっかけに強くなる人と、色々な人が世の中にはいるのでしょうね。

衝撃的だったのは遺体が増えてきてしまうと火葬場が満杯になってしまい、遺体の処理が出来なくなってしまうという事態が起こることです!

現在の新型コロナウイルスでは幸い日本ではそこまで死者が増加していません。なので遺体処理の問題はあまり取り上げられていません。

この小説では東京の死者が20万人という数になります。東京23区の斎場と火葬場を24時間フル回転させても1日数百体の遺体しか処理できない。他県に頼みたいがウイルスが体内にいるので遺体も外に出せない。さあ困った。

結局、マグロや牛肉を冷凍保存しておく食品会社の冷凍庫と冷凍船を借りて、そこに遺体を冷凍保存して、焼き場が空いたらそこから出して焼くという方法を取ります。

パンデミックで致死率が高い強毒性のものが流行してしまったら、遺体処理の問題も出てくるのだということがわかりました。

この小説の日本はかっこいい

そして、この小説を読み終わったあとは、日本かっけーー!です。今回のコロナウイルスでも、日本からヒーローがたくさん出てきたらうれしいです。

パンデミックに関する小説を読んで

現実にコロナウイルスでパンデミックが起きている世界で、ペストと強毒性インフルエンザでパンデミックが起きている世界の小説を読んでみました。

実際の自分の生活、周りで起きている出来事と照らし合わせて読むことができたことはとても貴重な経験になったような気がします。

ペストでも首都感染でも買い占めやデマが横行したり、医療崩壊を起こしていたりと現実世界でも同じことが起きています。

感染症に対して最初は戸惑い、恐怖し、我慢して我慢してそして解放される。まさに、今の世の中を予想して書いているのではないかと思ってしまうぐらいリアルに描いてありました。

しかし、残念ながらロックダウンが解除されてから、世界がどうなっていくのかは小説で詳しくは書かれていません。

今は少しづつ緊急事態宣言も緩和されてきました。今後、世界がどう変わって、私たちはどうった行動をとっていけばいいのでしょうね?

でもこの2つの小説を読み比べると、国の上に立っている体制側の気持ちと私達のような庶民側の気持ちがわかるので、これからもみんなで協力し合えるのではないかと思ったりしました(笑)。

以上になります!!読んでいただいてありがとうございました!!

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