『闇の子供たち』 命を懸けたソーシャルアクション

本の話題

梁 石日(ヤン・ソギル)が2002年に書いた小説。

『闇の子供たち』

タイの幼児人身売買をテーマにした作品。

子供たちが無理やり客を取らされ、客を相手にする描写は痛々しくて読むのが怖くなります。

散々こき使われて、挙句の果てにエイズになってしまって、ゴミ捨て場に捨てられるヤイルーンという少女の話は読んでいてもう苦しいです。

そんな子供たちを救おうと立ち向かうのは社会福祉センターの人たちと新聞記者。

マフィアに命を狙われながらも真実を暴いて国を動かそうとします。

まさに命をかけたソーシャルアクション

ソーシャルアクションとは

ソーシャルワーカーは、既存の社会資源を活用しながら個別支援を行う。しかし、社会資源が適合しない場合、ソーシャルワーカーは社会資源を調整し、開発することが求められる。また、そのような社会資源の活用、調整、開発においても解決しえないほどの社会制度や社旗構造などに問題要因が認めらえる場合、社会的に訴えかけ、制度の変更や創設、また不利益な決定手続きを生み出す権力構造の変革を目的とする社会活動

ミネヴァ書房 ソーシャルワークの理論と方法Ⅰ

ソーシャルワーク専門職は個別支援だけでなく社会変革を越していく、視点をもっていなくてはならないんです。

抑圧や不正義の構造に挑戦し変革するソーシャルワーク

もう、警察や軍隊も金で買収させられて敵になっているのです。

そんな周りが敵だらけだが、一人でも子供たちを救おうと

社会福祉センターの人達は悪と戦っていくのです!!!

社会福祉士を持って働いている人にお勧めです。

是非、この本を読んでいただきたい!!

日本でも子供の価値が低い時代があった

タイの貧しい農村の村で、子供が1万2千バーツ(約3万6千円)で売られちゃうんです。

今の日本では考えられません。

でも日本でもかつてはこんな時代があったことを私は聞きました。

私の利用者で元大学教授がいて昔の話を聞いたんです。

第2次世界大戦前、豪農というのが田舎の農業を取り仕切っていたようです。

その豪農が、小作人という農民達に自分の土地を貸して農業をさせていた。

そして、取れたお米を年貢として取り立てていた。

しかし、農業はいつも同じ取れだかではもちろんない。

日照りや水害などの災害で米がとれないときがある。

そんな時どうしてたか。

この小説の闇の子供たちと一緒です。

自分の家の娘を吉原などのソープランドに売って、豪農にお金を収めていたんです。

貧困ではやはり、こういったことが平気で起こる。

経済状況によって子供の価値も変わってくるということは

間違いなく現在でも発展途上の国では人身売買ということが起こっている。

第2次世界大戦が終わり

GHQが来て農地解放で豪農から小作人に土地を分割した。

そして、豪農はいなくなった。

小作人は農地が自分の土地になり、農業ができるようになった。

その小作人が今の自民党の支持層らしい。

トランプ米大統領が、少年少女を守るため奮闘している

ネットで調べたらトランプ大統領が人身売買ネットワークを撲滅するために奮闘しているという記事を見つけました。

2017年の記事ですが、知らなかった。

メディアが報じないトランプの仕事 人身売買ネットワーク撲滅に尽力

やはり現在でも、富裕層の大人が貧困層の子供を食い物にしていることがあるんですね。

ハリウッドや政治家などと癒着して、自分たちの欲望を満たしているペドファイル(幼児・小児を対象とした特殊な性的嗜好を持つ人)たちがまだいるんです!!

フィクションとして書かれたいた『闇の子供たち』はノンフィクションの部分もあるってことです!!

この作品が書かれたのが2002年。今から18年前です。

私はこのころちょうど、仕事を辞めてタイに1カ月ほど旅行に行ったことがあります。

その時でも、貧しい子供たちが路上にたくさんいました。

「パイナップル アンド ウォーターメロン」といって小さい子供が小さく切った果物を10バーツぐらいで売っていたような気がします。

タイだけでなく周辺のカンボジアやラオスまで行くバスでたくさんの子供もいて

自分たちが作った飾り物などを売りに来ました。

やっぱり実際に貧しい子供たちがたくさんいたんです。

もちろん、売春宿もたくさんあって若い子供が働いているのも見ました。

この時は私は、金持ちの日本から来た旅行者

そして、そんな子供たちを見ても自分が何ができるかも考えていない

ただ旅行を楽しんでいるだけ

福祉だとか人権だとかを何も考えていない無知な若者でした。

こういった現実があることを今では感じながら

今の私のできる権利擁護をしなければとこの本を読んで改めて思った。

小説に出てくる現在のクロントイスラム

この小説に出てくるクロントイスラムは現在でも存在してます。

【衝撃映像】タイバンコク最大級のスラム街に潜入したらありえない光景が広がっていた。inタイ

このyou tube みたらなんか今はわりと綺麗

しかもみんな笑顔で幸せそうな雰囲気。

そして、実際もNGOの人たちがクロントイスラムに住んで支援をしているだってこともわかった。

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(シャンテイブログ)

志が高くソーシャルワークをしている人たちが

たくさんいるのは本当にすごいなぁと思いました。

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エンジョイHukushi

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