独身が読んで参考になる本『おひとりさまの最後』

本の話題

社会学者の上野千鶴子先生の『おひとりさまの最後』を読みました。在宅の福祉業界で働いている者として考えさせられました。

老後になって

子供がいなかったら誰が自分の面倒を見てくれるんだろう?

と漠然と不安を持ったことないですか?そんな不安をもっている人にとてもお勧めの本です!

おひとりでも、老後は幸せに暮らすことが出来る!むしろ一人の方が自宅で最期を迎えることがしやすいのではないか!と思える本です。

作者の上野千鶴子先生は自宅で最期を迎えることを望んでいます。子供も孫もいないので「おひとりさま」です。一人で自宅で最後を迎えるにはどうすれば良いかということを、取材を重ねて書き上げた本になってます。

家族がいれば最後まで自宅で過ごすことができるのか?

高齢者になると子供と同居した方が幸せなのか?

作者は孤独死ではない、人に支えられた「在宅一人死」の抵抗勢力として1番に家族を持ってきています。それは、私も介護の仕事をしていて思い当たる節がたくさんありました。

在宅で最後まで暮らせなかった高齢者たちが、家族の都合によって施設に行かざるを得ない現実を見てきました。

そして、家族と一緒に暮らしていても自由に暮らせない高齢者が多いこともたくさん見てきました。

家族がいても自由に暮らせない高齢者

今は独居の高齢者って珍しくありません。正直、家族と同居している高齢者よりも一人で暮らしている高齢者の方が幸せそうに見ます。

逆に家族がいても自由に暮らせない高齢者ってとっても多いです。

パラサイト子供が同居している場合

親の年金を頼りに生きている子供が同居している高齢者は大変です。「困難事例」と言われる部類に入ります。もっと介護が必要なのに財布のひもを握っているのが子供だと自由にお金が使えません。

経済的虐待で対応する場合もありますが、親が望んで子供に財布を預けていて、適度な介護と医療を受けさせている場合には

食べ物をきちんと食べさせていて、命に別条がない状態では経済的虐待として行政機関も強制的に介入できません。蛇の生殺し状態になる場合があります。

子供に先立たれて、嫁と同居している場合

子供に先立たれ嫁と一緒に暮らしているケースが稀にあります。これも決して自由な生き方をしている方は少ないです。

嫁にいじめられることもあったり、嫁から面倒を見るのが大変だからと施設に入居させられる場合も多いです。

近くに違う子供が住んでいて、ちょくちょく様子を見てくれる人がいれば結構自由に暮らすこともできます。

もちろん素晴らしく面倒をよく見てくれるお嫁さんもいますよ!!

子供同士の仲が悪い場合

遺産や長年の兄弟間の関係もあり、子供同士の仲が悪いと高齢者本人も子供のいざこざに巻き込まれます。

それも相手の悪口を言い合い、親をどっちの味方につけるかで振り回されます。そして、周りの支援者も巻き込んでいきます。

これに良くあることとして、直接兄弟間で話をすることなく、支援者を通して意見を言い合うようになります。そうすると、間に挟まれる支援者が疲弊していしまうパターンです。

どっちの味方にも付くことができないので、兄弟どちらからもクレームを言われることがあります。これも間違いなく困難事例と言われるパターンです。

家族がいなくても自由に暮らせる高齢者

親族が誰もいないと寂しい。子供がいないのは負け犬なんじゃないか?そう思っている人も少なくないと思います。

しかし、高齢者支援をしていると、決してそうでもないパターンがあることに遭遇します。実際に、天涯孤独の身で一人で暮らしていても、幸せに老後を過ごしている人もいるのです。本当にケースバイケースです。

歳をとって男性同士で暮らしているレアケース

以前は結婚をして普通に暮らしていたのですが、妻に先立たれて、それをきっかけに男性同士で暮らしている高齢者がいました。

昔は今みたいにLGBTを認める時代ではなく、きっと世間体を気にして女の人を妻にして長年暮らしていたんだと思います。

妻に先立たれて、今度は自分の好きなように生きようと、男の人と一緒に暮らしだすというのも、なんだかロマンチックなような気もします。

一人で生きるなら「人持ち」になれ!!

医者や看護師とまでとはいきませんが、人の死を多く見てきました。一人暮らしの家に行ったら、亡くなっている人の第一発見者になることもあります。

口から物を食べられなくなり、水も飲まなくなりゆっくりと亡くなっていく人も見たことがあります。

でも、まだ自分が死んでいくこととかか自分の両親や仲の良い友人が亡くなることは想像していなく、どこか他人事。仕事として死を見つめていました。

死を間近に見ても真剣に考えてなかった私に、この本は死というものを考えさせられる本でもありました。

もちろん宗教などを信仰している方は、そういった死に対しての考えを日頃からもっている方もいらっしゃると思いますが私は典型的な日本人。

クリスマスではケーキを食べて祝い、お正月には神社に初詣に行き、お盆はお寺に行きお墓参りをします。

そして、この本は在宅ひとり死ということをテーマにしています。子供も孫もいないおひとりさまが在宅でひとり死んでいくというこが、独身の自分にはとても染み込む内容となっていました。

作者の上野千鶴子さんは「おひとり様になるなら人持ちになれ」と言っています。高齢者になっても仲の良い友達を若いときから作っておかなければいけない。

「何十年も生きてきて、仲の良い人を作って来れられないのはおかしい!!」

とまで言いきります!!

俺、いない・・・仲の良い友達なんて・・・

でも、人それぞれってことで許してくれないでしょうか(笑)

今回は本を読んだ感想と実際の仕事で出会ったことのある事例を思い出してまとめてみました!!

以上になります!読んでくれてありがとうございました!!

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エンジョイHukushi
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