どうもたっつん(@enjoywelfare)です。
社会福祉士国家試験の共通科目「社会理論と社会システム」の章に出てくる『社会的役割』について紹介します。
国家試験で出てくる「社会的役割の概念」は普段の生活に当てはめ勉強できます。
特に出題頻度が高いのが「役割葛藤」「役割距離」「役割期待」「役割取得」です。
この4つは確実に覚えておきましょう!!
今回は『ドラゴンボール』の登場人物に置き換えて社会的役割を紹介しまーす。
社会福祉士国家試験に出る「役割葛藤」
ドラゴンボールでの『役割葛藤』は孫悟飯!!
孫悟飯は孫悟空の子供です。母親のチチは平和になった時代に武術は必要ないという考えで、悟飯に学者になってほしいと期待をして猛勉強させます。
しかし、悟空の血を引いているご飯はめちゃくちゃ戦闘の素質があります。
ドラゴンボールの全キャラクターの中で「一番素質があるのは悟飯だ!」と悟空もベジータも認めるぐらいの素質です。
子供のころの悟飯は学者になるために勉強したいという欲求と、地球のみんなを守るため武術を習うことの2つで板挟みになります。
悟飯は学者になるために勉強したい!でもみんなを守るために修行をしなくてはいけない!と『役割葛藤』をしていたのです!
結局、悟飯は厳しい修行を乗り越え、強敵セルを若干10歳という若さで倒します。その後、学者になります。
「地球を守る」「学者になる」という2つの願いも叶えちゃう孫悟飯。そして金持ちで可愛いビーデルさんと結婚します。完璧な勝ち組です。
社会福祉士国家試験に出る『役割距離』
ドラゴンボールでの『役割距離』はベジータ!!
ベジータはブルマと結婚してからは穏やかな生活を送ります。
地球の危機が迫ると、ベジータの戦闘能力と優しさで地球を守ってくれる戦士だとみんなが期待します。
ベジータは昔、戦闘民族サイヤ人の王子で残虐でした。しかし家族を持ち穏やかな自分になってしまったことに戸惑っていました。
「昔の俺とは違う!!」と思い、魔人ブウ編ではバビディの洗脳術にわざとかかり悪ベジータになります。
みんなの期待から距離を置いた『役割距離』です。根っからのツンデレキャラなんです。
でもバビディに操られた悪ベジータでも結局は自分を犠牲にして、地球のみんなを守るために自爆して死んでしまいます。
素直じゃないけど家族や仲間想いのベジータ。好きっす!!
社会福祉士国家試験に出る『役割期待』と『役割取得』
ドラゴンボールでの『役割期待』と『役割取得』はミスターサタン!!
『役割期待』と『役割取得』はいっきにミスターサタンでまとめてみました。
ミスターサタンは天下一武道会の優勝者。自信過剰で勘違い野郎。実力もないのにセルに戦いを挑みます。
世界中の人間から、セルを倒し地球を救ってくれるという期待を一身に背負います!!まさに『役割期待』が起きいます!!
そして、実際はセルを倒すのは悟飯ですが、ズルをしてミスターサタンが倒したように見せつけ、サタンは「世界を救ったヒーロー」になります。
その後は「世界を救ったヒーロー」として、八百長で天下一武道会に再度優勝。ズルはしつつも、みんなの期待に応えていきます。
やり方は汚いですが「地球を救った世界のヒーロー」という期待を裏切らないように役割を実行して、『役割取得』していくのです。
ミスターサタンは嘘つきでお調子者です。でも困っている人を見ると放っておけない性格で正義感が強く、自分を顧みずベジータを救ったりします。
作中でもサタンの子供のビーデルに向かって、ピッコロが「力はオレたちに敵わんかもしれんが、やはりお前の父は誇り高い世界チャンピオンだ」というセリフもグッときます。
最初は嫌な奴として登場しますが、ドラゴンボールを読み終わるころには、ミスターサタンのことが大好きになっていること間違いなしです!!
社会福祉士国家試験に出る『役割交換』
ドラゴンボールでの『役割交換』はギニュー隊長!!
漫画の世界では、心と体が入れ替わることが頻繁に起きます。ドランゴンボールでも心と身体を交換する必殺技を持っている者がいます。
それがギニュー特戦隊のギニュー隊長です。ギニュー隊長の必殺技はボディーチェンジという技です!
悟空と戦いますが悟空の戦闘力があまりにも高すぎて、ギニュー隊長は負けそうになります。そこで悟空と自分の身体を入れ替えて悟空の戦闘力を自分の戦闘力にしてしまおうとしたのです。
しかしギニュー隊長は悟空の身体の使い方がわからなくて、本来の戦闘能力を引き出すことができませんでした。
悟空は大怪我をしたギニュー隊長と身体が入れ替わってしまったので怪我の痛みを理解することができました。
まさにお互いを理解できたということで『役割交換』になります!
現実世界では身体は交換できません。役割だけを交換する『役割交換』は、相手の立場や気持ちが分かってお互いを理解し合えるでしょう。
社会福祉士国家試験に出る『役割猶予(モラトリアム)』
ドラゴンボール『役割猶予(モラトリアム)』は孫悟空!!
出ました!ドラゴンボール主人公!修行大好き孫悟空!!家族のことはほったらかし。
強くなりたいという一心で修行に明け暮れます。仕事なんてしないです。お金も稼ぎません。
死んでも天国で修行たりして、家族のことや子育てのことなんて一切考えていません!!悟飯がものすごく良い大人に成長したのは完璧にチチのおかげでしょう!!
悟空は一生、いや!死んでも『役割猶予』をしているのです!!
修行しすぎて髪の毛が銀色になっちゃうし悟空の人生を表している「身勝手の極意」なんていう必殺技を身に着けちゃいます。(笑)
悟空はもうちょっと家族を大切しなきゃダメっしょ(笑)
社会福祉士試験に出る『社会的役割』のまとめ
社会的役割 | 内容 | 例 |
役割葛藤 (重要) |
複数の矛盾する期待に板挟みになる状態 | 父親は家業を継いでほしいが、母親は公務員になってほしいと板挟みにあう。 |
役割距離 (重要) |
他者から期待された役割から、ずらした形で行動を取る。ゴフマンの用語。 | 医者が緊張する手術で鼻歌を歌う。 |
役割期待 (重要) |
他者からの期待。お互いの関係の中で認識された役割の期待。 | 親としての期待がかかる。 |
役割取得 (重要) |
他者の期待を自分に取り込み、役割を実行すること。 | 子供を産んで親になり子育てをする。ごっこ遊びでも取得する。 |
役割交換 | お互いの役割を交換して演じることで、相手の立場や気持ちを理解すること。 | 教師役と生徒役を交換して、お互いの気持ちを理解する。 |
役割猶予 (モラトリアム) |
大人になる前にいろいろなことを探して自分を試してみること。エリクソンの言葉。 | 社会人になる前に、長い休暇をとって一人旅をする。 |
社会的役割の種類は同じ人物で複数起こります。自分の今までの生活を考えてみても覚えやすいと思います。
学生時代の自分は役割猶予だったけど、今は会社と家庭で役割葛藤しているなぁ。なんて思っていれば、試験対策としてばっちりだと思います。
以上になります!!次もぜってー読んでくれよな!!