医療情報デジタル共有で現役ケアマネが未来を考察

福祉業界の事情

ケアマネジャーをしているたっつん(@enjoywelfare)です。今日は読売新聞の記事を読んで思ったことをブログに書きました。

厚生労働省は健康や服薬、手術歴などに関する医療情報をマイナンバーカードと連動させてデジタル化し、治療や予防に生かす取り組みを今後2年間、集中的に推進する。

来年3月以降2022年末までに、患者と医療機関の両方がこれらの情報をオンライン上で確認できるようにすることを目指す。

2020年7月30日読売新聞より引用

マイナンバーカードと銀行口座が紐づける試みとしてまさに今まさにマイナポイント事業が始まっています。

今度は医療情報とマイナンバーカードが紐づけられることがやってきました。

マイナンバーカードで色んなことが紐づけられると基本的には便利なことが増えてくると思います。

医療保険情報だけでなくて介護保険情報も紐づけられたらどうなるのかな?

2020年7月30日の読売新聞の1面で医療情報デジタル共有の記事を読んで、現役ケアマネジャーとし介護業界のこれからを考察します。

医療情報デジタル共有でケアマネが思った明るい未来

医療保険証も介護保険証も要らなくなる!?

マイナンバーカードと医療情報が紐づけられるということは病院に受診する時にはマイナンバーカードを見せることになります。つまりもう保険証を持っていく必要なくない?って思います。むしろ医療保険証を残しておくだけ無駄じゃない!?

実は介護保険の申請時も強制ではないですが、マイナンバーを記入する欄がすでにあります。介護保険情報もマイナンバーで管理する準備が整っているのです。

介護事業所も専用サイトに接続することが可能になれば、介護保険情報も見られるので介護保険証も将来的にはなくても良いかもしれません。

介護保険デジタル共有でケアプランの共有

介護保険情報とマイナンバーが紐づけられて、専用サイトで医療従事者や介護事業所がケアプランが見られるようになれば、利用者の生活状況が把握しやすくなります

例えばデイサービスは月曜日と水曜日に行っていて、ヘルパーは火曜日と木曜日の10時に訪問する。なんていうケアプランもわかってしまうのではないでしょうか!?

現在は主治医や事業所に対して紙で印刷したケアプランを交付し、利用者の1週間の予定などの情報共有しています。

このマイナンバーでケアプランを紐づけられたらわざわざ、ケアプランを印刷して支援者に渡す手間も無くなり効率的です。

何しろ介護業界は印刷してハンコを押してみんなに手渡すのが大好きです。

はっきり言って紙の無駄です。

地球環境にも現在の制度は良くないと思っているのは私だけではないはずです。

お薬手帳もいらない

薬に関しては利用者が患っている病気に対してどんな治療が行われているのかを確認することと、医師の指示通りにきちんと薬が飲めているかを確認します。

認知症になって薬の飲み忘れが増えると、正確に飲めるように介護保険サービスを調整しないとなりません。

高齢者は薬をたくさん飲んでいるのでお薬手帳を見て書き写したり、写真にとって会社に帰りアセスメント表に書き写します。

お薬手帳をなくす高齢者が多いので、マイナンバーカードで管理できるのはかなりのメリットがあると思います。

すでにスマホでお薬情報がわかるようになっています。eお薬手帳

アセスメントの時間短縮になる

アセスメント(事前評価・課題分析)は、高齢者の生活状況や心身状態、ご要望などを把握すること

あずみ苑のHPより引用

ケアプランを立てるために既往歴は初回面接時(インテーク)に聞くぐらい重要な情報の一つです。

マイナンバーカードでわかってしまっているのであれば本人に聞く必要がなく、パソコンやスマホの画面を見て情報を見せてもらえれば、もう本人に聞く必要がなくなります。

病歴を見て、疑問に思ったことだけ本人に聞けばアセスメント時の時間短縮になるのではないかと思います。

また本人に病歴を聞きくと間違っていることもあります。マイナンバーカードで管理した方が正確な手術歴や受診歴がわかります。

でも高齢者は自分が病気になり、元気になった過程を話すのは結構好きです。利用者と仲良くなるにはデジタルで情報収集するよりも話した方が良いかもしれません。

医療情報提供書がいらなくなる

介護保険サービスを開始する時に時間がかかってしまうのが医療的なサービスの導入です。訪問看護や訪問リハビリなどのサービス導入の場合、診療情報提供書や医師からの指示書を取得しないといけません。

しかし、マイナンバーカードで利用者の医療情報が分かれば、主治医からわざわざ医療情報提供書を作成してもらわなくても、サービス利用ができるかもしれません。

また、高齢者になると足腰が弱くなって病院に通えなくなったり、主治医の先生と仲が悪くなって病院を変えるときも、主治医からの紹介状が必要なくなるのかもしれません。

業務が簡素化できるのはデジタル共有の大きな強みだと思います。

ケアマネが医療的サービスを導入するための手順が書いてある記事

病院の会計が待たなくなる!?

病院の会計も待たないで出来るようになってほしいです。病院の会計って時間がかかる場合があります。

銀行口座と保健情報がマイナンバーカードで紐づけられたのなら病院の会計をすっ飛ばして帰れるようにしてほしいと思います。

それにしても大きな病院の待ち時間って本当に長いですよね。どうにかしてほしいです(´;ω;`)。

医療情報デジタル共有でケアマネが考察:暗い未来

デジタルに弱い人は情報が見れない

スマホやパソコンを持っていない、または使うことができない高齢者は、自分の情報だけ専用サイト登録されるようになり、本人は見れないということが起こります。

今の高齢者のほとんどはスマホやパソコンを使いこなせません。

医療費を一番利用するのは高齢者なのですが、このマイナンバーカードと医療情報を紐づけるのは若い人じゃないと使えないです。

個人情報流出による悪用

デジタル化で常に問題となるのが個人情報の流出です。悪い業者に自分の身体の情報がばれたら、効き目がなさそうな健康食品の宣伝がスマホに表示されるようになったり、もしくは悪質な訪問販売が来てしまうかもしれません。

訪問販売に来られると断れない高齢者も多いので、医療を使うことの多い高齢者の情報はきちんと守っていただきたいです。

支援者同士の関係が疎遠になる

すべての情報をデジタル共有すると直接、支援者同士が顔を合わす機会が少なくなる可能性があります。

顔の見える関係を作っておくと、何か困ったときに相談しやすいメリットがあります。

しかし支援者同士が顔を合わす機会が少なくなると頼みづらいお願いや相談がしづらくなるのではないかと思ってしまいます。

多くのケアマネは利用者の病状を主治医に確認したいときは受診に付き添い直接、医師と顔を合わせ病状を確認することがあります。

パソコンやスマホで病状が確認できてしまったら、時間をかけて病院の受診に付き添うことが減ると思います。

病院の先生方と顔を合わせる機会が減ると、連携がとりづらくなることもあるような気がします。

医療情報デジタル共有でケアマネとしての今後

介護保険制度ではまだまだデジタル化が進んでいなく、紙でのやり取りがメインです。情報を取り合うのもメールではなくファックスでのやり取りが多く使われています。

それは行政からの実施指導があると紙ベースの書類を揃えておかなくてはいけないので致しかたないかもしれません。

そしてケアマネジャーの多くもアナログ派の人間が多いです。

しかし世の中のデジタル化の波は止められません!!介護業界も時代の波の遅れることなく、介護保険制度を引っ張っていく存在のケアマネジャーが、率先して新しい技術を取り入れて行かなければならないと思っています!!

以上です!!読んでいただいてありがとうございました!!

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