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特養に早く入居できるコツを紹介!入居しやすい裏事情も公開!!

特別養護老人ホームは公益性が強く、入居費用が安いため入居を希望をしている人はたくさんいると思います。

そのため待機者が多く、申し込みをしても数年単位で入居を待っている状態になることも少なくありません。

特別養護老人ホームに入居するのは難しいと考えて申し込みさえしない人もいると思います。実際に特別養護老人ホームにすぐに入居できるということは稀です。

しかし、特別養護老人ホームは申し込み順ではないので少しでも入居の優先順位を上げることが出来るのも事実です。

地域包括支援センターで10年近く働いていると、なるべく早く特別養護老人ホームに入居してもらわないといけないケースもありました。

そんな経験を生かし、特別養護老人ホームになるべく早く入居できるようにするコツを介護業界の裏事情と共に紹介していきます!!

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特養に早く入居できるコツと介護業界の裏事情!!

やむを得ない自由による措置(裏事情)

特別養護老人ホームの入居は申し込み順ではなく緊急性や必要性を考慮して入居できる順番が変わってきます。

例えば本人が家族等から虐待を受けていて、本人が虐待している人と離れて暮らしたいといった場合は特別養護老人ホームに入居できる場合があります

それは、行政執行の「やむを得ない事由による措置」というものになります。措置入所には危険性の高い命にかかわるような場合だと、すぐに執行されることがあります。

老人福祉法上の「やむを得ない事由」は以下のようになります。

老人福祉法上のやむを得ない事由

(1)本人が家族等から虐待又は虫を受けている場合
(2)認知症その他の理由により意思能力が乏しく、かつ、本人を代理する家族等がいない場合
(3)その他市長がやむを得ない事由と認める場合

つまり特別養護老人ホームに早く入れるコツは「やむを得ない事由」があることです。

虐待だけでなく、天涯孤独で介護してくれる家族がいなく、住んでいるところが取り壊されて住む場所が無いという場合も「やむを得ない事由」に当たります。

高齢者が暴力を振るわれた事実が分かり、危険性が高い場合は本人からの被害届がなくても逮捕されてしまう場合があります。

特別養護老人ホームに入居させたいからといって高齢者に暴力ふるうことは絶対にやめましょう!

困難事例を市町村の職員に分かってもらう(入居のコツと裏事情)

在宅で介護保険を使いながら、自宅で過ごすのが難しい状態の人でも特別養護老人ホームの入居の優先順位が高くなります。

本人の認知症が進行していて近所に迷惑をかけたり、行方不明で何度も警察のお世話になっていると在宅で過ごすことが危険です。

区民からの苦情や相談が直接市町村の相談窓口に何度も入ると、市町村の職員が直接動くことがあります。

困難事例と言うことを地域包括支援センターや市町村の職員が把握しているケースの場合、市町村での特別養護老人ホームの順番を決める会議の時、ケースを把握しているので困難な状況がわかりやすくなります。

つまり行政の職員を出動させるぐらい困難事例だと、特別養護老人ホームに入居できる優先順位は高くなる可能性があるということです。

議員に相談すると市町村の職員に困難事例ということをわかってもらえる可能性は高いです。しかし、議員に頼めばすぐに入居できるということはないです。あくまでも行政の職員にケースを把握してもらえるという程度になります。

状態や家族に変化があったら再申し込みをする(入居のコツ)

多くの自治体がとっている特別養護老人ホームの入居方法は、市町村や地域包括支援センターの窓口で特別養護老人ホームの申し込みを受け付けます。

そこには介護度やその地域に何年住んでいるのか。収入がいくらあるか。病歴はなにがあるか。など、細かく状況を申込書を書きます。申込書に書いてある状況を点数化し、期間中に申し込みがあった人の順位を市町村が決定します。

その順位に従って希望先の特別養護老人ホームに名簿が配られて優先順位が高い順に声をかける。という流れになっています。

特別養護老人ホームの申込から声がかかるまでの流れ

つまり、点数が高い方が特別養護老人ホームには入居できる可能性は高くなります。

自治体によって点数に違いがありますが、ホームページで点数を公開しているところもあります。東京都新宿区の場合の点数表はこちら

どこの自治体でも介護度が高いほうが点数は高いです。要介護度が高くなったら、必ず特別養護老人ホームの届け出を出し直して点数を上げましょう。

他にも本人だけでなく家族の状況にも大きな変化あれば届出を出し直して点数を上げましょう例えば、介護者が病気になったり、仕事を始めて介護が出来るような状態でなくなった場合も点数は高くなります。

申込書のコピーを取り、申し込み時点よりも変化が生じたら、申し込みを再度して点数を上げたほうが特別養護老人ホームに入居できる優先順位が高くなります。

近くの特別養護老人ホームだけにこだわらない(入居のコツ)

基本的に特別養護老人ホームは、自分の住んでいる自治体の特別養護老人ホームに申し込みを行います。もちろん家族が希望するのは、面会に行きやすい近くの特別養護老人ホームに入居を希望する人がほとんどです。

しかし人口の多い都市の場合、人口密度が高いため必然と申込者が多くなり待機者が何百人待ちという状態になってしまうことがほとんどです。

そうなると特別養護老人ホームに申し込みをして、2年たっても3年たっても順番がまわってこない場合もあり得ます。

なるべく早いうちに特別養護老人ホームに入居をしたい場合は、入居施設を全国的に広げると意外にも早く入居できます

担当しているケアマネジャーや地域包括支援センターなどに

遠くても良いから、すぐに入れる特別養護老人ホームはないかな?

と話してみると空いている特別養護老人ホームの情報を持っている場合があります。

一度、相談してみる価値はあると思います!!

市町村を通さず直接申し込みを行っている特別養護老人ホームをところもあります。気になる施設があれば電話で問い合わせてみると良いです。

ショートステイ先ではクレームを控える(入居のコツと裏事情)

入居したい近くの特別養護老人ホームのショートステイを利用し、施設の雰囲気を味わっておくことは良いことです。

入居させる特別養護老人ホーム側も状態が分かっていて問題のない利用者だと、入居しやすいのは事実です。

しかし、公正中立という立場をとっている特別養護老人ホームの判定会議ですが、特別養護老人ホームの従業員の都合で入居を決める場合も少なくありません。

つまり面倒なことを言う家族がいる利用者や、本人がクレーマーで介護が難しそうな場合だと施設側の判定会議で入居の優先順位を下げられる場合があるのです。

入居したい特別養護老人ホームのショートステイを利用する場合は、あまり過度なクレームを入れないほうが無難です。

まとめ

特養に早く入居するコツと裏事情のまとめ

・やむを得ない自由による措置(裏事情
・困難事例を市町村の職員に分かってもらう(入居のコツ裏事情
・状態や家族に変化があったら再申し込みをする(入居のコツ
・近くの特別養護老人ホームだけにこだわらない(入居のコツ
・ショートステイ先ではクレームを控える(入居のコツ裏事情

以上になります!読んでいただいてありがとうございました!!

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