こんにちは。ケアマネジャーのたっつん(.@enjoywefare)です。
今回は介護保険サービスの訪問介護で頼まれるけど出来ないことベスト3を紹介します。
訪問介護はヘルパーが自宅を訪問し、入浴・排泄・食事介助などの身体介護や調理、洗濯掃除、などの生活援助を行う介護保険のサービスです。
長年ケアマネをしていますが、家族から「ヘルパーができることとできないこと」を聞かれて、きちんと説明できない場合が結構あるんですよね(笑)
介護保険の訪問介護で需要はあるけど出来ないことベスト3
「訪問介護」とは、訪問介護員等(※)が、利用者(要介護者等)の居宅を訪問し、入浴・排せつ・食事等の介護、調理・洗濯・掃除等の家事等を提供するものをいう。
厚生労働省の資料より引用
※「訪問介護員等」
介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者、
旧介護職員基礎研修修了者、旧訪問介護員1級又は旧2級課程修了者をいう。
よくある訪問介護で出来ないこと1位:通院介助
子供たちは昼間は仕事をしていて病院についていくことが出来ない。一緒に住んでいる夫や妻も体の調子が悪く一緒に病院に行くことが出来ない。
だからこそヘルパーに一緒に病院に付き添ってほしいという要望は多くあります。
介護保険で通院介助を算定できるのは基本的に病院までの送り迎えです。
病院内の付き添いは基本的に介護保険では算定できません。介護保険では病院内は病院の職員に対応してもらうことを基本としていいるからです。
そして、病院までの送り迎えでタクシーやバスなどの公共機関に一緒にヘルパーが乗って病院までの通院介助は介護保険では算定できません。
ただしヘルパーが常に姿勢を支える必要があったり、認知症状が激しくて常に見ていないと危険な状態などの特別な状態があれば病院内介助も公共機関を使った通院介助も算定可能となることがあります。市町村の介護保険課やケアマネジャーに相談しましょう。
ちなみに通院等乗降介助は使ったことないからぜーんぜんわかりません。すんません。。。
それにしても病院の待ち時間って長すぎじゃね?逆に寿命がもったいないわ!!
よくある訪問介護で出来ないこと2位:同居家族がいる生活援助
ヘルパーによる「生活援助」とは掃除や洗濯などの家事のことです。しかし誰でも介護保険での家事を頼めるわけではありません。
介護保険での「生活援助」はサービスを受けなければ日常生活に支障が出る方に対して出来る家事援助となっています。
具体的には一人暮らしの方(近隣に家族がいる場合は、生活の実態により判断される)や同居家族などが障害や疾病などの場合は介護保険での生活援助が認められる場合があります。
また、同居の家族が介護に疲れてしまって虐待や介護心中、共倒れなどの深刻な問題が起こってしまいそうな特別な場合も、介護保険での「生活援助」が認められる場合があります。
ちな内縁も駄目よ
よくある訪問介護で出来ないこと3位:高い所の介助
高い所のイスや脚立に登っての電球の取り換えや窓ふきは高齢者にとっては危険です。イスから落っこちて骨を折ってしまったら、そのまま寝たきりになってしまうことだってあります。
だからヘルパーさんにやってほしいと思うのは当然です。
しかし、電球の取り換えや窓ふきなどの高い所の介助は介護保険での訪問介護で算定でないことになっています。
日常生活の援助に該当しない行為に含まれるからです。
そういえば「背が低い人は来なくていいよ」って言われたっことあったわ(俺166㎝)
よくある訪問介護で出来ないこと:その他
散歩の付き添いは介護保険で出来ない
ケアマネの小技:買い物同行で外を一緒に歩き、買い物をして自宅に戻る。散歩と買い物を兼ねて屋外をヘルパーと一緒に歩くことが出来ます。
あくまでも散歩ではなく買い物同行のプランであれば介護保険で算定できます。
お酒やタバコの買い物は介護保険では出来ない
理由:健康に悪いため。
親族からの訪問介護のサービス提供は介護保険では出来ない
理由:家族としての介護か、介護保険の事業所としての介護なのか、区別が難しいため、同居・別居に関わらず原則的に禁止にしている自治体が多いです。
介助を必要としない単なる見守りをヘルパーに依頼することは介護保険では出来ない
理由:具体的な介助がないと介護保険で算定できません。
本人が不在の時に訪問して掃除などのサービスは出来ない
理由:訪問サービスは本人の安否確認や健康チェックも行う為。
俺が歳とったら添い寝を介護保険のサービスに入れてほしい。寝付くまででいいから・・・
ヘルパーはご利用者の自立を促すための資格を持った職業です。決して「お手伝いさん」「家政婦さん」ではないことを理解しておきましょう。
まとめ
1.通院介助はほとんどの場合、介護保険では出来ないことが多い。
2.健康な同居家族がいる場合の生活援助は介護保険では出来ないことが多い。
3.高い所の介助は介護保険では出来ないことが多い。
※ただし、いずれの場合も特別な事情があれば介護保険で出来るのでケアマネジャーや市区町村の介護保険の窓口で相談しましょう!!
以上になります!ではまたお会いしましょう!!