サスペンスを忘れても面白い!おすすめ海外小説『ザリガニの鳴くところ』

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全米で700万部のベストセラー。2021年翻訳小説部門で本屋大賞を受賞された『ザリガニの鳴くところ』

気になるタイトルではあるが、物語の想像がつかないというのが最初の印象ではないだろうか。

ノース・カロライナ州の湿地で男の死体が発見された。

あらすじの冒頭文ではサスペンスであるということは分かります。

私はサスペンスやミステリーは大好きでちょくちょく読んでいたのですが、最近あまりヒットがない状態でした。

読んでいる途中はそれなりに面白いのですがラストがしっくりこなかったり、作風が似てたりして区別がつかなくなってました。

なので日本の作品からは少し離れて海外小説の『ザリガニの鳴くところ』を購入しました。

しかし、サスペンスとして読み始めた私はとんでもなく裏切られることになるのです。

もちろん良い意味で

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サスペンスを忘れるぐらい引き込まれる小説『ザリガニの鳴くところ』

海外小説は取っ付きにくいが初めだけ

海外小説は、はっきり言って読みずらい。

登場人物の名前が横文字でわかりずらいし、食べ物だったり景色だったりが日本と馴染みのない物ばかりでイメーしにくい。

オークやパルメットヤシってなに?

潟湖(せきこ)ってなんだ?

『ザリガニの鳴くところ』の舞台はアメリカのディズマル湿地をモデルにしているようで、海沿いで暮らしたことのない私には馴染みのない言葉ばかり。おまけに食事に関しても

コーンブレットってなんだ?コーンフレークのことか?

トウモロコシのフリッター?コーンフレークなのか?

わからないからネットで調べながら読むから時間がかかり最初は眠くなって仕方なかったです。

しかも電子書籍で買ったからGoogleと書籍アプリに切り替えながらの読書で読みづらくて挫折しそうになったのです。

ところが20ページを過ぎた頃から主人公のクレアから目が離せなくなりました。

なんと末っ子で6歳の少女クレアは母親や兄弟に見捨てられ、アルコール中毒のDVパパと二人きりの生活になります。

そして10歳になると父親にも捨てられて、一人っきりの生活になってしまうのです。しかも湿地という人があまり住んでいない大自然の中で・・・

懸命に生きるクレアの姿に感動

湿地には近所に家はありません。人もいません。町まではボートを運転していくという孤島状態。10歳の女の子が一人で生きれる環境ではないんです!

しかし、お金もないのにクレアは懸命に生きていきます。

読み進めるうちに心配でしょうがなくなってしまいます。

だって女の子か泥だらけになって貝を拾い集め、魚を釣って燻製にして生計を立ててるんだから!!

おまけに湿地に住む貧困白人という差別も受けまくります。

小さい女の子が必死になって生きてる姿を想像すると泣けてきます。

孤独に耐え、健気に生きていくクレア愛おしくなってくるんです!

頑張れ!頑張れ!!って😢

と思って読み進めているとクレアに感情移入しすぎてあることを忘れます。

あれ、、、

この本ってサスペンスだったよな。。。。。

そうなんです!この小説はクレアの懸命に生きる姿に感情移入しすぎてミステリーということを忘れてしまうのです。

クレアの生きざまと成長に没頭しすぎてしまうのです!!

クレアの幸せを願うがサスペンス

小説の冒頭は1969年に沼地で死体で見つかったチェイス・アンドルーズというイケメンで金持ちの女ったらしでクォーターバックのスポーツマンが死体で見つかる描写から始まります。

それから1952年のクレアが6歳の時の話になり、クレアの成長を描きながら1969年の描写と行ったり来たりしながら物語は進んでいきます。

そして徐々に1969年に近づいていき1970年以降の物語となっていくのです。

もうこの昔と今の行ったり来たりが嫌なの!!

1969年に保安官がクレアを怪しんだり、町の住民がクレアに対する不利な目撃情報を保安官に言ったりするの!!

もうやめてくれよ!!

クレアをこれ以上不幸にしないでくれよ!!どんだけ孤独に耐えて生きてると思ってるんだ!!

途中、クレアが少しずつ幸せになっていきます。

「もうこの物語は終わってもいいよ。クレア幸せになったね。良かったね😌」と思いながら読んでも、残酷なことにまだ残りページは半分以上もある状態・・・

これからまたクレアに不幸が訪れるなら俺はページをめくりたくないよ!!頼むからクレアをこれ以上苦しめないでくれよ。幸せになってくれよ。クレア大好きだよ!

なんでこの物語はサスペンスなんだよ!!もうクレアが愛に目覚める成長物語でいいじゃん!!

と思いながらも結局、最後まで引き込まれ完読してしまう小説なのです。

ここ1年間、コロナ禍の自粛生活で私が読んだ小説ではピカイチでした。オススメです!

もちろんサスペンスとしてもバッチリな仕上がりになっています。

それに、湿地に住む生物の習性にも驚くことがたくさん書いてあります。

友達にマウント取りながら話せる生物の雑学が知れるので、読んでいて「へぇー」の連発です。

『ザリガニの鳴くところ』の3つのすごい

「ザリガニの鳴くところ」の3つのすごいがあります

・クレアの成長物語がすごい!
・サスペンスとしてもすごい!!
・生物雑学に関してもすごい!!!

1冊でトリプルにすごい所がある小説でした!

バンザーイ!!

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エンジョイHukushi

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