夏の終わりの切なさを感じる沖縄が舞台の小説『宝島』(著者:真藤順丈)

本の話題

沖縄には人生で4回も旅行に行きました。

エメラルドグリーンの海、首里城、国際通り、美ら海水族館、パイナップルパーク、ビオスの丘。他にも魅力あふれる観光スポット満載の暑くて楽しい沖縄。

コーレーグースをかけまくったソーキそばも食べれるし、海ブドウだって食べられる!そして、ラフテーをオリオンビールで流し込む!ほんっとに沖縄はサイコーです!

そんな大好きな沖縄を題材にした真藤順丈(しんどうじゅんじょう)著書の『宝島』を読みました。

読み終えた感想ですが

『宝島』ロスです。。。

読み終えると夏休みが終わっちゃったような喪失感。熱い人間模様に熱い物語。暑い沖縄を舞台にしているから夏の終わりの切なさを感じる作品です。

グスク、レイ、ヤマコ、そしてオンちゃんさようなら・・・この物語の続きは絶対に必要ないし、納得のいくラストでした。でも、本当に寂しい気持ちになりました。

スポンサーリンク

夏の終わりの切なさを感じる小説でした!『宝島』(著者:真藤順丈)

あらすじ
しのびこんだ米軍基地で突然の銃撃。混乱の中、故郷(シマ)いちばんの英雄が消えた。英雄の帰還を待ち望みながら沖縄(ふるさと)を取り戻すため立ち上がる、グスク、ヤマコ、レイ。長じて警官となり、教師となり、テロリストとなった幼馴染たちは、米軍統治下の時代のうねりに抗い、したたかに生き抜こうとする。第160回直木賞、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞、三冠達成の傑作!

圧倒的熱量。
奪われた故郷を取り戻すため、
3人の幼馴染たちが米軍統治下の沖縄を駆け抜ける!圧倒的熱量。
奪われた故郷を取り戻すため、
3人の幼馴染たちが米軍統治下の沖縄を駆け抜ける!

アマゾン紹介ページより

恋愛要素もある作品

戦後の沖縄を舞台にグスク、ヤマコ、レイの生きざまを中心に物語が進んでいきます。

私が注目したのは、なんといってもヤマコです。私がエロいおっさんなので巨乳の美しい女性のヤマコが誰と恋をするのか心配しながら読んでいました。

そいうです!おじさん(私)はヤマコが好きになっていました。

そしてグスクもレイもヤマコが好きです。二人の行動原理はヤマコためを思ってのこと。

三角関係の様相を呈する場面もあり、恋愛小説ではないですが3人の距離が近づいたり、遠くなったり40代のおじさんでもキュンキュンきました。

いくつになっても恋は切ないです。

沖縄人(ウチナンチュ)をリスペクトする作品

『宝島』は戦後の沖縄で起きた歴史的な事件を題材にしてあり、実在したヤクザや政治家も登場します。フィクションですがリアルに感じることが出来る作品になっています。

日本では1年の中で戦争のことを考えるのは8月です。私の住んでいる地域では毎年8月6日、8月9日、8月15日に黙とうが実施されています。広島と長崎の原爆、そして終戦記念日です。

沖縄が占領された日や日本に返還された日の黙とうは関東地方ではありません。つまり沖縄がアメリカ軍に占領されていたことを意識して生活していなかったことに『宝島』を読んで思い知らされました。

そして、沖縄が日本に返還されたのは1972年で今からまだ49年しかたっていなかったんだって思うと、アメリカに占領されていた沖縄を生き抜いてきた人達は、まだたくさんご存命なことに気づきます。

某弱無人なアメリカ兵からひどい扱いを受けても必死で生きぬく沖縄人(ウチナンチュ)の姿が『宝島』では書かれています。米兵に乱暴されたり、目の前で子供を殺されたり、飲酒運転のジープにひき殺されたり、望まない子を産まされたり・・・。

きっと知られている事件は氷山の一角。世間が知らないで辛い目にあった沖縄の人達はたくさんいる。

それでも歯を食いしばって生きて、みんなが大好きな今の沖縄を作ってくれたのは紛れもなく沖縄人(ウチナンチュ)の人達なんだと『宝島』を読んで思いました。

過去をふっきろうとして、そのうえで出てきた”なんくるないさはただの”なんくるないさ”じゃないんだよ。

というヤマコのセリフがとても印象に残りました。

偉大です。沖縄人(ウチナンチュ)の人達!!

沖縄では基地問題は続いている

沖縄は現在でも基地問題があります。

沖縄県には31のアメリカ軍専用施設があり、総面積は1万8484ha。沖縄県民の9割以上が住んでいる沖縄本島の15%がアメリカ軍専用施設が占めています。

なんと日本全国のアメリカ軍専用施設の70.4%が沖縄本島に集中しているのです。

戦後76年にもなるのに、まだ日本国民は沖縄県民に大きな負担をかけているということを認識しなければいけません。

最後に

『宝島』を読んで沖縄についての歴史を知り、観光地だけではない側面を知ることが出来ました。

次に沖縄に旅行に行ったら、今までと違う景色が見れるような気がします。

実在しない『宝島』の主人公グスク、ヤマコ、レイ、オンちゃん達を、沖縄を守ってくれた現地の人達に重ねてしまうかもしれません。

エメラルドグリーンの海を眺めながら。。。

真藤順丈の『宝島』は電子書籍でも読める!!

ガチ号泣できる本【ノンフィクション】エンド・オブ・ライフ

カテゴリー
本の話題
スポンサーリンク
たっつんをフォローする
エンジョイHukushi

コメント

タイトルとURLをコピーしました