こんにちは主任ケアマネのたっつん(.@enjoywelfare)と申します。
地域包括支援センターには「高齢になった親が心配です。誰かに見守ってほしい」という家族からの要望が多く寄せられます。
そこで今回は主任ケアマネがオススメする高齢者の見守りサービスを、介護保険が適応されるサービスと介護保険が適応されないサービスに分けて紹介します。
見守られる本人や家族の状況にあったサービスを選ぶことで、安心した生活を送ることが出来ます。
是非、参考にしてください。
介護保険適応の見守りサービス
介護保険が使える見守りサービスは認知症徘徊探知器という項目で適応されます。見守り為ではなく認知症の人の徘徊を防止するための機械になります。
通常の認知症徘徊探知器はベッドの下にセンサーを置き、センサーを踏むと知らせてくれるタイプのものが多いです。しかし、製品によっては高齢者を見守ることが出来るものがあります。
認知症徘徊探知機は介護保険の適応させるには基本的に要介護2以上になります。ただし状況によって世支援や要介護1でも介護保険を適応してレンタル出来のでケアマネジャーと相談しましよう。
見守りキューブ(ラムロックアイズ)
家から出ないように促せる
認知症徘徊探知器として介護保険適応できます。カメラで異常を検知する見守り装置です。
見守りキューブを玄関に置くと玄関から出る行動をカメラが感知して注意を促して、画像をスマホやパソコンにメールで送信する機能が付いています。寝室に置くことも出来ます。
価格例:月2,000円~(介護保険を適応して1台約1,000円+通信費)
iTSUMO(アーバンテック)
介護保険適応で外出時の居場所が分かる
GPSで迷子になってしまったおじいちゃん、おばあちゃんの位置が分かります。パソコンやスマホで位置検索ができます。
介護保険が適応される認知症徘徊感知機器は家の中から外出しないように促すものや、外に出たときにお知らせするものが多いです。しかし iTSUMO(いつも)はGPSセンサーを使った製品で介護保険が適応されている珍しい商品です。
問題はGPSセンサーのついた持ち物や靴を利用しないで外に出かけてしまうと探すことが出来なくなります。
価格例:月1,500円~(自治体や介護保険の負担割合によって価格が違う)
介護保険適応外の見守りサービス
介護保険は見守りという名目での利用はできません。したがって自費のサービスになります。
対象は元気な高齢者から認知症高齢者まで幅広いのが特徴です。
IT技術を使ったり、緊急時に駆けつけてくれたり、定期的な訪問をしたりと多種多様なサービスを提供しています。
見守りhachi(apple watch)
居場所と健康状態が分かる
Apple WatchやiPhoneを使った見守りアプリです。アップルウオッチを購入するかiPhoneでも利用可能です。
Apple Watch の場合は「Apple Watch の電池残量」「歩数」「心拍数」「心拍変動」「位置情報」のデータを10分ごとに送信します。iPhoneの場合は「電池残量」「活動歩数」「位置情報」となります。
いつでも位置情報を確認できるしビデオ通話も可能です。
健康状態と位置情報が分かり、しかもビデオ通話可能で月額880円~は安いです。(Wi-Fi環境がない場合やお出かけ中も使う場合はSIMを使った通信契約をする必要があります。)しかも緊急SOSボタン機能もついています。
Apple WatchやiPhoneを使い慣れている高齢者であれば、最適な見守りサービスだと思います。
親の見守りプラン(セコム)
一定時間動きがないとセコムにお知らせ
ペンダントタイプの緊急通報ボタン、火災センサー、窓・扉周りの防犯センサー、動く人体の熱を捉えて、泥棒などの侵入を感知する空間センサー、生活動線(トイレなど必ず通る場所)に安否見守りセンサーが付いています。
セコムなので防犯に特化していますので、それに付随して高齢者を見守るための生活導線センサーや緊急通報ボタンある見守りプランです。
価格例:月4,840円。※初期費用|工事料44,000円(税込48,400円)保証金20,000円(非課税・契約満了時返却)
見守りサービス(アルソック)
家の中をカメラで見れる
アルソックの隊員に駆けつけてもらえる緊急ボタンと体調相談ボタンが付いている機器コントローラーのプランと、部屋の中にカメラを設置してスマホで見れるプランがあります。
別途で温度センサーを付ければ部屋の中の温度も知ることがで、熱中症対策も出来ます。もちろんアルソックなので防犯対策は申し分ないでしょう。
価格例:カメラで部屋の中を見守れるプラン→月2,200円~
価格例:コントローラー(緊急、体調相談ボタン付き)プランは→初期費用なし月3, 000円~
見守りサービス(日本郵政)
定期的な訪問が心強い
郵便局員が月1回訪問して30分間話をしてくれるサービスや毎日決められた時間帯に自動音声の電話がかかってくるサービスがあります。
月に1回ぐらい様子を見に行ってほしいと考えいるご家族にはもってこいのサービスです。それにしても郵便局がこんなサービスをしていることが驚きです。何でもやりますって感じです。
オプションでもしもの時に警備会社の職員が駆けつけてくれるサービスも追加できます。
価格例:見守り訪問サービス→月2,500円
価格例:見守り電話サービス(固定電話)→月1,070円
価格例:見守り電話サービス(携帯電話)→月1,280円
安心ハローライト(ヤマト運輸)
依頼すると配達員さんが来てくれます
家の電球をSIMカードが入った電球に取り替えます。インターネット、Wi-Fi環境は必要ありません。電球がON/OFFがないと異常を感知してメールが届きます。
家族が依頼をするとヤマト運輸のスタッフが自宅に訪問してくたり、必要に応じて地域包括支援センター等、地域の窓口に通報します。
価格例:月1,078 円
みまもりホットライン(ZOJIRUSHI)
ポットを押すとメールが届く
ポットに通信機器がついて、ポットを使うとデータがパソコンやスマホに届きます。ポットは使い慣れているので抵抗なく見守りが出来るのが最大の長所でしょう。
それにしてもポットを見守りのツールとするのは斬新なアイデアです。
価格例:初期費用5,500円(税込) ※iポット1台につきサービス利用料3,300円/月(税込) ※iポット1台につきオプションEメールアドレス追加 … 1件につき 110円/月(税込)
最後に
今回紹介させていただいた見守りサービスはインターネット環境が必要な場合が多いです。高齢者になった親の自宅にもインターネットの環境は整えていたほうが良いでしょう。
アメリカではアマゾンのクラウドベースの人工知能(AI)音声認識サービスの Alexaを使って高齢者の見守りサービスがすでに始まっています。
Amazonは米国時間11月11日、高齢者を遠隔から介護する人を支援する新サービス「Care Hub」の提供を米国で開始した。
ヘルステックHPより引用
今後は日本でもGoogleやアマゾンが見守りサービスを開始するかもしれませんね。
今回は以上でーす。