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3カ月以内でケアマネ試験に合格する方法

地域包括支援センターで主任ケアマネジャーをしている、たっつん(.@enjoywelfare)です。

地域包括支援センターの主任ケアマネは地域のケアマネに指導する立場にもあり、介護保険法に精通していなくては業務にあたれません。

したがって常に介護保険の勉強をしながら仕事をしています。

第23回、介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)が令和2年10月11日(日)が試験日となっています。もう3カ月を切りました。

今日は地域包括支援センターの管理者で在宅ケアマネ10年目の主任ケアマネジャーが、今から勉強してもケアマネ試験に合格する方法を紹介したいと思います。

介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)に挑戦するほとんどの人は、仕事をしながら受験します。したがって、勉強する時間はあまりありません。

もちろん、確実に合格するためには早い時期から勉強を始めた方が合格する確率は高くなります。でも諦めてはいけません。

3カ月を切った時期で全く勉強に取り掛かっていなくてもケアマネ試験に合格することは可能です。

ケアマネ試験は300時間勉強すれば、ほぼ合格できる試験だと言われています。でも3カ月を切った今からでは300時間を確保することができません。

300時間なんて勉強しなくても、試験範囲を絞った短時間での勉強で、合格する可能性が出てきます。

介護支援分野だけ集中的に勉強する

試験当日のテクニック

この2つで今からでも合格する確率がグンと上がります。

3カ月を切った時期からでも最低限の勉強時間で合格できる方法を紹介していきたいと思います!

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3カ月以内でケアマネ試験に合格:介護支援分野に的をしぼる

介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)まで3カ月を切った時期から勉強を始めるのであれば

以下の3つの理由から圧倒的に介護支援分野に的をしぼった勉強で、合格する可能性が高くなります。

介護支援分野に的をしぼる理由
  1. 介護支援分野は結構間違えても合格できる。
  2. 保健医療福祉サービス分野は勉強しなくても点数が取れる。
  3. 介護支援分野は全体の3分の1以下の試験範囲。

それぞれ説明していきます。

理由1.介護支援分野は結構間違えても合格できる

介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)は全部で60問のマークシート式になります。介護支援分野と保健医療福祉サービス分野でそれぞれの合格基準点をクリアーしなければいけません。

ケアマネ試験の合格ライン
  介護支援分野
(全25点中)
保健医療福祉サービス分野(全35点中)
第22回(平成31年再) 16点 25点
第22回(平成31年) 15点 24点
第21回(平成30年) 13点 22点
第20回(平成29年) 15点 23点
第19回(平成28年) 13点 22点
第18回(平成27年) 13点 25点

介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)の不合格をしている人達の話を聞くと、介護支援分野が合格点に達していないことが非常に多いです。

介護支援分野は難しく設定してあるの?

介護支援分野は25問中だいたい15問で合格できます。60%取ればたいてい合格できます。逆を言えば10点も落とせるのです。

難しいと言われている介護支援分野は結構間違えても合格できるのです。介護支援分野は、そこまで難しい合格点に設定していないのです。

しかし、保健医療福祉サービス分野は35問中、だいたい25点が合格基準となります。保健医療福祉サービス分野は71%以上の点数を取らないと合格できません。

それなのに保健医療福祉サービス分野が苦手という受験者の意見は少ないです。

理由2.保健医療福祉サービス分野は経験で点数が取れる

介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)は5年間の福祉現場や医療現場での経験がないと受験資格がもらえません。5年の実務経験があれば自然と福祉の知識や医療の知識はある程度身についています。

介護福祉士を持って介護業務に当たっていたとすれば、介護の技術的なことだけでなく医療の知識や福祉の知識がないと仕事になりません。

したがって、保健医療福祉サービス分野は勉強しなくても仕事の経験で比較的点数が取れてしまうのです。

理由3.介護支援分野は全体の3分の1以下の試験範囲

介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)の出題範囲は介護支援専門員基本テキストというものから出題されます。

令和2年度での最新版は八訂 介護支援専門員基本テキスト(全3巻)です。

八訂介護支援専門員基本テキストの構成
  1. 介護保険制度と介護支援(391ページ)
  2. 介護保険サービス(488ページ)
  3. 高齢者保健医療・福祉の基礎知識(567ページ)

3つの分野(1,446ページ)から構成されている。

 介護支援専門員基本テキストでは介護保険制度と介護支援は全体の391ページ分の約27%となっています。3分の1以下の勉強量で合格することも可能なのです。

3カ月以内でケアマネ試験に合格:役所の介護保険の冊子で勉強

自分の住んでいる、または働いている市区町村の介護保険の冊子で最初に勉強するのはとても効率が良いです。

市区町村の介護保険の冊子は一般の人向けに、わかりやすように介護保険のことが書いてあります。

最初に本屋で売っているケアマネ試験向けのテキストを熟読するよりも、市区町村の介護保険の冊子の方が断然わかりやすいです。

しかも役所で無料でもらえます

介護保険の対象となる者の説明から、介護保険の申請方法、介護保険サービスの種類、利用者の負担割合のことなど、介護保険を利用する際に知っておくべき情報がきちんと書いてあります。

市区町村の介護保険の冊子を1冊まるまる覚えれば、ケアマネの試験も受かってしまうのではないかと思えるぐらいに、こと細かく書いてある自治体もあります。

注意することは自治体によって、全く詳しく書いていないペラッペラな介護保険の冊子も存在します

その場合は違う自治体に介護保険の冊子をもらいにいきましょう。

役所の冊子で勉強したら次はこちらで!!

3カ月以内でケアマネ試験に合格:介護保険の財源構成は覚える

最低でも上記の介護保険の財源構成の表は見ないで書けるようになることをお勧めします。

介護保険の財源構成を見ないで書くことができれば、調整交付金財政安定化基金といった言葉が頭に入りやすくなります。ただの暗記よりも、理解することで効率よく覚えることができます。

調整交付金財政安定化基金は市区町村がお金に困ったときに対応する資金になります。

調整交付金

市区町村ごとの介護保険財政の調整を行うために国から市町村に交付されるお金。

理由1.普通調整交付金:「第1号被保険者に占める後期高齢者の割合」と「第1号被保険者の所得格差」を調整します

理由2.特別調整交付金:災害等の特別な事情を勘案します。

財政安定化基金

1.見込みを上回る給付費保険料収納不足で市区町村に赤字が出ることになった場合に市区町村に対して資金の交付・貸し付けを行う

2.都道府県に設置されています。財源は国、都道府県、市区町村ともに3分の1づつ負担しています。

3.交付する場合は3年ごと。保険料収納不足額の2分の1を交付。貸付の場合は毎年で保険料収納不足や給付費増による不足額を全額を貸し付けます。

そして、介護保険の財源構成は調整交付金や財政安定化基金と合わせると、ほとんどの年で出題されています。ギリギリの時期でも1点アップさせることができるのです。

第21回 介護支援専門員実務研修受講試験 平成30年10月14日

問題11 介護給付に要する費用に係る公費負担について正しいものはどれか。3つ選べ。

1.国の負担割合は、12.5%である。
2.国の負担は、定率の負担金と調整交付金からなる。
3.調整交付金の交付については、市町村の第一号被保険者の所得の分布状況も考慮する。
4.都道府県の負担割合は、市町村の財政状況に応じて異なる。
5.市町村の負担分は、一般会計において負担する。

正解は…2・3・5

第22回 介護支援専門員実務研修受講試験 令和元年10月13日

問題10 介護保険の調整交付金について正しいものはどれか。3つ選べ。

1.国が市町村に交付する。
2.すべての市町村に一律に交付される定率の公費負担となっている。
3.調整交付金の総額は、介護給付費及び予防給付費の総額の5%に相当する額とする。
4.市町村ごとの第1号被保険者の年齢階級別の分布状況を考慮して交付される。
5.市町村ごとの第2号被保険者の所得の分布状況を考慮して交付される。

正解は…1・3・4

第22回 介護支援専門員実務研修受講試験(再)令和2年3月8日

問題11 介護保険財政についてただしいものはどれか2つ選べ。

1.第1号被保険者の保険料率は、年度ごとに算定する。
2.介護保険事業の事務費は、被保険者の保険料によって賄わなければならない。
3.市町村特別給付に要する費用には、第2号被保険者の保険料も充当される。
4.市町村は、給付費増大により買い奢保険財政に不足が見込まれる場合には、財政安定化基金から貸付を受けることができる。
5.調整交付金は、各市町村の第1号被保険者の職の分布状況等を考慮して、交付される。

正解は…4・5

3カ月以内でケアマネ試験に合格:本番は正答数を間違えない

介護支援専門員実務研修受講試験は適切なものを2つ選べ、正しいものを3つ選べ。という問題形式です。

つまり、3つ正答を選ぶところを2つだけ選んでしまう場合や、逆に2つ正答を選ぶところを3つの正答を選んでしまうミスが起こります。

何度も何度も過去問を繰り返し、問題に慣れているのであれば正答数ミスは起きません。

そこで、過去問に時間をとることが難しい人はテスト当日に、3つの正答を選ぶときは問題の余白に大きく③と記入し、2つの正答を選ぶときは大きく②と記入しましょう!!

そうすれば、正答数の選び間違いが劇的に少なくなるでしょう!!

3カ月以内でケアマネ試験に合格:本番は得意分野から始める

介護支援専門員実務研修受講試験は1問目から解かなければいけないというルールは存在しません。

一般的にマークシートで回答させる試験は、たいてい最初の方に難しい問題を持ってきて、勉強していない受験者の頭を混乱させることが多いです。

そんな出題者の策略にはまってはいけません!!自分の得意分野から手を付けて当日は自分のペースに持っていき、試験を合格してしまえばいいんです!!

福祉分野が得意な人は福祉の分野から問題を解き、医療が得意な人は医療分野から解けばいいのです!!

注意!!

得意分野から問題を解く方法の注意点は、問題とマークシートの回答欄がずれてしまうことです。1問目から解くよりも、途中から問題を解くのでマークシートの回答欄の問題番号は確実にチェックして問題を解きましょう!!

3カ月以内でケアマネ試験に合格:まとめ

3カ月以内でもケアマネ試験に合格する方法を紹介させていただきました。大きく分けると「当日までにやれること」と「テスト当日のテクニック」となります。

当日までにやれること

  • 介護支援分野に的を絞って勉強する。
  • 最初は行政の介護保険の冊子で勉強する
  • 介護保険の財源構成は確実に覚える

テスト当日のテクニック

  • 本番は正答数を間違えないように、正答数の数を書く。
  • 本番は自分のペースをつかむ為、得意分野から解く。

以上になります!読んでいただいてありがとうございました!!

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