高齢者の自宅を訪問しているケアマネのたっつん(.@enjoywelfare)です。
ケアマネの仕事は毎月1回、利用者の自宅を訪問しモニタリングを行います。毎月訪問しているところなら、利用者の性格や自宅の状況もわかっています。
カバンに入れて持ち歩く物は、利用者ファイルや手帳、筆記用具があれば十分に仕事が出来てしまいます。
しかし、初回訪問時はどんな人でどんな家に住んでいるのかわかりません。時にはゴミ屋敷だったり、逆にものすごく几帳面で潔癖症の人もいます。
そんなケアマネが初回の自宅訪問時に持っていると便利な物を紹介します。
初回訪問時のケアマネの持ち物:ハンディースキャナー
ケアマネは介護保険証やお薬手帳など、利用者の個人情報を事業所に持ち帰りコピーをとります。
しかし利用者は大事な介護保険証やお薬手帳を持って帰られることに不安を感じる人もいます。
いくら説明しても
介護保険証は大事だから初めて会った人に持って帰られるのは不安だなぁ
と言う人もいます。
そんな時にハンディースキャナーでスキャンすれば介護保険証を持って帰らずに済みます。
利用者の介護保険証を持って帰って無くしてしまうリスクも回避できるので、安全性や個人情報保護に関してもハンディースキャナーは便利です。
初回訪問時ではなくても、介護保険証が更新されて新しい保険証が届いた場合も、わざわざ事業所に持って帰ってコピーすることなく情報を持ち帰れます。
ケアプラン初回作成時は介護保険証の原本を持ち帰りケアプラン届と一緒に区役所に提出する手続きがあります。
ケアマネが持ち帰ることを拒否する場合はケアプラン届をケアマネが作成し、家族や本人に直接、区役所に介護保険証と一緒に提出してもらいます。
初回訪問時のケアマネの持ち物:スリッパと靴カバー
初回訪問時に持っておかなければいけないのがスリッパや靴カバーです。汚い家に入る場合は必須の持ち物です。
靴カバーやスリッパを持たずに汚い家に入ったら
靴下は新しくてもゴミ箱行きになるでしょう。靴下さんゴミんなさい・・・
靴カバーを使うときはかなり汚い家の時なので、実際はスリッパを利用することが多いです。
初回訪問時のケアマネの持ち物:使い捨て手袋
使い捨て手袋は、むしろ常にもっておくべきアイテムの一つです。
利用者の自宅訪問時に体調不良で嘔吐している場合もあるかもしれません。動けなくなって尿失禁している場合もあります。
そんな緊急時の場合は直接利用者に触れるのではなく、衛生的に手袋をつけて介助することがあります。
救急車を呼ぶ前の緊急的な対応を迫られる場合には、ケアマネや包括支援センターとして、常に想定外のことが起こることも考えて準備する必要があるということです。
初回訪問時のケアマネの持ち物:メジャー
主に介護ベッドを置くスペースの確認に使います。介護ベッドは一番小さいタイプで縦幅は約2メートル、横幅は約1メートルあれば介護ベッドがおけます。
あまり長いメジャーは必要なく、3mで十分です。「コンベックス」タイプといって目盛がついている部分が薄い金属で出来ているタイプがお勧めです。伸ばした時に固定されるので測り安いです。
初回訪問時のケアマネの持ち物:レターセット
自宅に電話がない家もあります。予定した訪問にも関わらず、何かの理由で自宅にいない利用者もいます。
そういった場合は、自分が来たことや伝えたいことを便箋に書いてドアに挟んだり、ポストに入れたりします。
封筒に入れるとより丁寧なのでレターセットを一式持っていると便利です。
初回訪問時のケアマネの持ち物:セロハンテープ
持っていると何かと便利なのでケアマネの必需品に近いです。用途としてはメモを書いて利用者の見やすい場所に貼っておく為に使います。
初回訪問時の使い方としては、自分の名前と事業所の電話番号を書いた紙を利用者の分かりやすい場所に貼っておくことです。
名前や電話番号を分かりやす場所に張ると、一人暮らしの人は「何かあったら連絡できる」という安心感を与えることができ、一気に信頼関係が深まるでしょう。
初回訪問時のケアマネの持ち物:アルコール除菌スプレー
最近はコロナウイルスのこともあり手指消毒用のアルコール除菌液は欠かせないものとなっています。
感染予防の意識が高い利用者の場合は、アルコール消毒をして手を洗わないと自宅に入ることが出来ない場合もあります。
現在は、自宅に来てもらいたくない人もいるので、訪問の際は必ず電話で了解を得ることが必要です。
信頼関係が出来てくれば、アルコール除菌をしないでも訪問させてくれるかもしれませんが、初回訪問時はアピールのためにもアルコール除菌液で手を消毒してから訪問した方が無難です。
とは言ってもアルコール除菌液も普段から持ち歩くき、常に感染予防に務めたほうが良いです。必需品に近いです。
最後に:最も大事な持ち物に注意
ケアマネジャーの持ち物で最も重要なのが個人情報です。利用者ファイルや利用者の電話番号が入った携帯電話などです。
ケアマネジャーが車の中に個人情報ファイルを置きっぱなしにして、車上荒らしに遭い紛失してしまった事件がありました。
北九州市が、ケアマネが車上荒らしに遭い、利用者情報と業務用携帯電話等を、カバンごと紛失したと発表。個人情報は、39人分の名簿やケアプラン等の書類。46人分ンお電話番号と指名のデータの入った携帯電も入っていた。
月間ケアマネジメントのPDFファイルより
(2012.12.読売)
最近では個人情報を持ち歩かない事業所も出てきたぐらいです。
個人情報を持ち歩くときは細心の注意をしましょう。
今回は以上でーす。