地域包括支援センターで主任ケアマネをしているたっつん(.@enjoywelfare)と申します。
皆さんはケアマネジャーという仕事にどんなイメージを持っているでしょうか?
福祉・介護業界は体力的や精神的にきつい、給料が安い、離職率が高い。という負のイメージを多く持っている人も多いと思います。
では身体を動かすことに少ないケアマネジャーの仕事はどうなのでしょうか?
たくさんの居宅介護支援事業所のケアマネジャーと出会ってきた筆者の結論は
ケアマネジャーはワークライフバランス(仕事と生活の調和)が取りやすい仕事だと思います。
今回は居宅介護支援事業所のケアマネジャーがワークライフバランスがとりやすい理由を紹介したいと思います。
ケアマネがワークライフバランスに優れている職業な理由
体力的に楽
施設系の介護職員の場合、早番や遅番、夜勤などがあり生活が不規則になったり、利用者を介助するために力仕事をすることもあり、体力的にはかなりきついこともあります。
しかし、居宅介護支援事業所のケアマネジャーは基本的に利用者や家族の家に訪問して話をすることと事務作業が仕事のメインです。夜勤は無く日勤業務です。
介護職とは身体を動かす量が格段に違うのでヘルパーからケアマネになった人はブクブクと太っていく傾向にあります。
幸せ太りではなくケアマネ太りと揶揄(やゆ)されます。
おまけに居宅介護支援事業所は土日休みが多く残業もあまり発生しません。
職場内の人間関係で悩むことが少ない
精神的にきつく追い詰められる原因の最大の理由の一つは職場内の人間関係でしょう。
もちろんケアマネジャーも職場内の人間関係が全くないわけではありません。
しかし居宅介護支援事業所のケアマネジャーという仕事は職場内の他のケアマネジャーと協力して利用者を支援していくわけではなく、ケアマネジャー単独で利用者や家族と向き合います。
訪問介護事業所や通所介護事業所などの他事業所との連携は必要ですが、事業所内のケアマネ同士は連携する必要はほぼありません。
居宅介護支援事業所のケアマネは一人で出来る仕事なのです。事実、一人ケアマネの居宅介護支援事業所はたくさん存在します。
私も一人ケアマネを経験したことがありますが気楽で楽しいです。
上司も部下もいなくて、うるさいこと言われまないぼっちケアマネは最高です!!
転職しやすい
ケアマネジャーの離職率は高いですが就職率も高いです。
つまり、今いる事業所が合わなければ辞めてしまって違う事業所に転職すれば良いだけです。
経験があれば雇用してくれる事業所がたくさんあるので職場を変えやすいです。初心者の人は1年でもいいので経験を積んでおくことをお勧めします。
ケアマネジャーの場合、石の上にも1年で十分です。
私が良く遭遇するのが同じ市区町村内の居宅介護支援事業所に転職するケアマネジャーです。評判の良いケアマネジャーだと居宅介護支援事業所間でスカウト合戦が起こることもあります。
嫌な職場に我慢している必要はなく、人間関係が悪ければ違う事業所に移ってしまえるのはとても良い職業だと思います。
他人に指図されるのが嫌な人はケアマネジャーとして独立開業する人も結構います。
時間調整がしやすい
利用者との面談や認定調査など業務の予定は、ほぼ自分の都合で決めることが出来ます。家族サービスが出来たり子供の学校行事などに参加することも比較的可能な職業です。
もちろん急な用事や緊急的な対応をとることもありますが、どうしても職場にいけない時は電話で対応が出来てしまうことが多いです。
調整次第では長期の休暇を取ることも可能です。外回りをする仕事なので家が近い場合は、少し自宅に帰って用事を済ませることも出来ます。
つまり基本的に一人行動なので監視の目はありません。1日が自由に行動できてしまいます。
逆を言うと自分を律することが出来ないとワーク・ライフ・バランスどころか
ワーク・ライフ・アンバランスになってしまう可能性がある職業ですな。
仕事の仕方は人それぞれ
ケアマネジャーの仕事は介護保険制度や医療関係、生活保護制度や成年後見制度などの幅広い知識が必要です。
おまけに主任ケアマネになったらソーシャルワークだけでなくコミュニティーワークを行うようになります。
ケアマネジャーでステップアップをしようと思えば、日々の努力を続けていかなければなりません。
しかし、困難事例は担当せず、研修や事例検討会に全く参加しない。本来の業務以外はすべて断るというスタンスをとれることも事実です。
人生は人それぞれ。仕事の仕方も多様です。
出世はしたくない!プライベートを優先させたい!!と思っている人にはケアマネジャーは働き方を選択できる最適な職業ではないかと思っています。
さあ!
今日も定時で帰ろーっと(笑)