第23回の介護支援専門員実務講習試験を合格した人おめでとうございます!!
ケアマネジャー歴10年以上のたっつん(.@enjoywelfare)と申します!
今後ケアマネとして仕事をしていきたいと思っている人は、研修と実習を受けて晴れてケアマネジャーとして働くことが出来ます。
しかーし!!!
新人ケアマネとして働き始めたら
思っていたことと違う。。。
こんなはずではなかった!!
といって半年もしないうちに辞めてしまう人もいます。
せっかく試験に合格し長い時間研修も受けて、いざケアマネとして仕事をしたら「想像してたのと違う」ということは良くある話です。
今日は新人ケアマネが挫折をしないためのポイントを「事前準備」と「知っておくこと」に分けて紹介したいと思います。
新人ケアマネが悩まないための事前準備と知っておくこと
・新人ケアマネが準備するポイント3つ
・新人ケアマネが知っておくポイント5つ
準備するポイント3つ
名刺入れを買っておく
相談業務のケアマネジャーになると名刺を交換する機会がたくさん増えます。利用者だけでなく訪問介護事業所のサービス担当責任者やデイサービスの相談員や福祉用具の営業マンなど名刺を交換をする人がたくさんいるのです。
最初のころは毎日のように交換します。逆にケアマネ自身も営業活動をする場合もあるので名刺入れと言うのは必須アイテムであります。
自分の気に入った名刺入れを買っておくとやる気が出るので是非お気に入りの名刺入れを買っておきましよう。
清潔感を身に着ける
お年寄りは昔の人なので男性のオシャレひげやオシャレロン毛に不快感を示す割合が若い人より高いです。きっちりとサラリーマンみたいな身なりをしているほうが印象が良いです。(女性の場合はスカートはダメという同業者からの声もありました)
そして高齢者の目は厳しく、美人だったりイケメンだったりすると人気があります。どの世代も見ためが綺麗なほうが得ですね。
特に居宅介護支援事業所だと、事業所が大手というよりもケアマネジャーを個人を見られます。
つまり人気のあるケアマネジャーは事業所の規模に関係なく人気です。
パソコンに慣れておく
ケアマネジャーの仕事は利用者の話を聞くという相談業務が仕事です。しかし書類がとっても多いことを肝に銘じておかなければいけません。
アセスメント表、基本情報、ケアプラン、担当者会議録、経過支援等と書類が多く、最初のころは残業をしないと仕事が終わらないかもしれません。
そして書類は専用の介護ソフトで入力しますので、当然ブラインドタッチが出来るぐらいまでパソコンに慣れておく必要があります。
手書きでやっているケアマネはさすがにもう見かけなくなりました。5年ぐらい前はかろうじて見かけましたが、もうさすがに手書きのケアプランを作成している人は絶滅しました。。。
新人ケアマネが知っておくポイント5つ
未経験アピールをしない
利用者や家族には「新人で何もわかりませんが、宜しくお願いします!!」なんて元気ハツラツに言ってもマイナスでしかないことを知っておきましょう。
だいたい「未経験」と言う言葉は自分を守る言い訳でしかありません。
「初めてだから優しくして😊」と未経験は恋愛だったら興奮します。
けどそんなことは利用者や家族には関係ないんです。
利用者にとって言いにくい悩みや困りごとを話すことは信頼関係が出来ていないと相談できません。そんなときに未経験をアピールされたら不安になるだけです。
実際に未経験をアピールしてすぐに変更させられたケアマネを何人も見ています。未経験アピールは絶対にやめましょう。
会議仕切るの大変
サービス担当者会議を仕切るのが最初は大変です。仕切る仕事をしてなかった人は緊張します。たくさんのサービスを導入する場合、多くの事業所の人達の前で司会をしないといけません。
最初のころは私もサービス担当者会議をするのにすごく緊張した覚えがあります。少しでも会議の進行をスムーズにするために事前に担当者会議の次第を作りしました。
- 1自己紹介
- 2本人の状況説明
・介護度
・介護保険証有効期間
・現在の悩みや困りごとなど - 3ケアプランの目標と具体策について
- 4各事業所より意見
- 5まとめ(今後の方針)
良くあるのは利用者や家族の雑談が長くなり、会議が上手く進行できなくなることはざらにあります。落ち込まないようにしましょう。
新人の時は利用者や事業所の日程調整をして会議を開くだけでも大変です。会議が出来たことだけでも自分を褒めてあげましょう。
誰だって最初は完璧になんて出来ないし!!
俺なんて10年やってる今でも担当者会議の進行が上手くいかないことたくさんあるし😅
制度を覚えるの大変
ケアマネジャーの試験を合格しても、現場で利用できるスキルは身についていません。ケアマネの試験勉強だけでは実際の相談業務は出来ないということです。
同居家族がいる場合、ヘルパーの生活援助が出来なかったり、医療的サービスを導入する場合は医師からの指示書が必要だったりと、色々と細かなルールがあります。
そして、介護保険制度以外の制度の理解も深めていかないと、様々なケースの利用者に対応できなくなります。医療保険制度や成年後見制度、障害者総合支援法などたくさんの制度の理解を深めていかなけれならないのです。
また、おむつの補助や福祉用具の給付など自治体によって独自のサービスがあります。そういった制度の知識を仕事をしながら深めていくことになります。
引き継いだケアプランが大変
前任のケアマネからケースを引き継ぐと大変な場合があります。特にベテランのケアマネから引き継ぐとすごくプレッシャーがかかることがあります。
「前のケアマネのほうが良かった」
「色んな事を知ってたし、質問にきちんと答えてくれた」
と、私も訪問するたびに言われ精神的に辛い思いをしたことがあります。
だって、俺がダメってことが言いたいんでしょ!!
もう来ないぞこんにゃろ!!
「そうですねぇ。いい人でしたよね~。やめてしまって本当に残念だと思います」
何回言わせんだよこのばばぁーー!って思ったりもしちゃいました。
調子に乗らない
ケアマネは合格率が低く、苦労して合格するとうれしいし、ケアマネを持っていない人に優越感に浸ってしまうこともあると思います。
そしてケアマネになると色々な事業所が、自分の事業所を使ってほしくて挨拶に来ます。「是非お願いします!!」と言う感じでおだてられます。
ここで絶対に偉そうになってはいけません。
福祉用具の人、デイサービスの人、訪問看護事業所の人など、自分よりはるか年上の人でも頭をペコペコさげて営業に来てくれるんです。
今でも忙しいと邪険に扱ってしまってあとで心の中で反省したりします。ケアマネって調子に乗っちゃう職業でもあるんです。
事業所に嫌われているケアマネはいずれ噂が回り、仕事がしづらくなってしまいます。
鼻の下は伸ばしてもいいけど天狗になるのは辞めましょう!
新人ケアマネが悩まないためのポイントまとめ
利用者のためを思って仕事をしているうちにソーシャルワークの技術であったり、制度の理解は自然とレベルアップしていきます。
最初は「つらいなぁ」って思っていても半年もすれば慣れちゃうので安心しましょう。慣れてしまえば結構、楽しい仕事だと個人的には思っております。
がんばれ新人ケアマネジャー!!