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コロナ禍でケアマネジャーが実際にやっている対応と本音

地域包括支援センターで主任ケアマネをしているたっつん(.@enjoywelfare)と申します。

コロナウイルスの感染が続いている現在

ケアマネジャーがどういった感染症対策をして、日ごろの業務で感じていることをたくさんのケアマネジャーに聞いたのでまとめました。

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コロナ禍でケアマネジャーが実際にやっている対応と本音

ケアマネジャーが訪問時、感染症予防対策として実施していること

ほとんどの事業所が手洗い、うがい、手指消毒などの基本的な対応をしている。

その他

・訪問時間短縮(担当者会議以外は15分以内)
・利用者宅から利用者宅への連続の訪問をしない。
・事前に訪問の可否を確認する。
・感染不安の高い方は玄関先で対応する。
・リモートワーク

訪問時、感染症予防対策で不安なこと

○体験した不安
・利用者、家族がマスクをしない。換気が不十分等対策をしていないこと。密になる。
・認知症の為感染対策が不十分。・利用者が体調不良時でも訪問せざるを得ない。
・誰が濃厚接触者と接触をしているか分らないこと。
・本人家族等に訪問して初めて体調不良を知る。「家族が濃厚接触者で自宅待機しています」。
・相談内容によって短時間で終わらない。
・訪問時間が長くなる。

○仮定(想定)による不安
・訪問することで感染症の媒介になっていないか不安。
・ケアマネ自身が無症状で感染していたら、感染させないかが不安。利用者との距離感。
・対策が充分かの不安がある。・難聴の方はソーシャルディスタンスが保てず不安。
・感染症をうつす事、うつる事の不安。
・通勤や訪問で複数の人に接触しているケアマネの仕事に対し利用者、家族がどのように感じているか不安。

ケアマネ事業所の感染症予防対策

従業員に対しての対応

手指消毒、手洗い後のタオル共用禁止、うがい、マスク、出勤時と退社時の体温測定、起床時の計熱と報告、手指消毒アルコールスプレーを職員に提供、体温計配布、必要時防護服、ゴーグル、手袋、ユニホームを着用し事業所で洗濯、一人1台の電話機利用、テレワークの実施、通勤時間をずらす

来所者への対応

来所者への検温、来客者には間を空けて対応する。

事業所内の対応

事業所内の消毒を2~3回/日、共用品の消毒、パーテーションで仕切り、換気、飛沫防止シート、1時間に1度の換気、密にならないように配慮、デスクの距離や休憩室の椅子の配置(向き合わない、一定距離の確保)、入口のドアを空ける。事務所や休憩室などの部屋を分ける。感染防止の為の資料をよく読む。

事業所内の感染症予防対策で不安なこと

・従業者の発熱体調不良時の対応。事務所が狭く誰かが感染したら不安。
・職員が全員出勤しているので外出しないと2mの距離が取れない。
・他事業所への営業、事務所への相談者来訪、事業所の出入りが多いと不安になる。
・近くで会話することはないが、事業所内で共有する時間が長いこと。
・マスク・消毒液・グローブなどの確保、備品の消毒が適切かどうか、電話の手渡しが不安、書類などのウイルス除去ができているか不安。
・毎日検温体調確認しているが交通機関も利用して、家族もいて無症状だと感染しているかわからい。
・自分自身が感染していたらと常に不安。
・誰が陽性者と濃厚接触をしているかわからない。
・意識低下、職員、事業所、会社など感染予防に対しての意識の差を感じる。複合型介護施設となるため職員・利用者
・来訪者も多く施設内感染の不安を感じる。
・どこまで予防対策を行えばいいのか考えてしまう。十分に注意しても感染リスクは0でない。
・事業者内で陽性者が出た場合、事業が一時停止してしまう事もありうる。職員体制としてグループ分けを行う等事業継続方法も検討する必要があるのではないか。

利用者がコロナ感染または濃厚接触者になった時の対応

・入院先が見つからない。入院した際には面会制限があり情報を得る事が出来なかった。
・施設系サービスが利用できなくなり、在宅系のサービス調整を行った。
・サービス事業者への連絡や保健所とのやり取りなどの対応に苦慮した。
・濃厚接触者と同日にデイを利用していた為、デイからの要請で利用を中止した。
・結果が出るまでの間、家族対応が困難な日がありショートステイを利用した。
・疑いの段階では過剰反応になるためあまり連絡しないように気を付けた。
・陽性者の出た施設に状況を確認したくても電話が繋がりにくい。
・サービスが利用できない間の生活維持、外出禁止の中での精神面のフォロー。
・個人情報保護の為、本人からの聞き取りでしか状況が把握できなかった。
・感染の可能性のある日から遡って事業所へ連絡し説明を行った。利用者とこまめに連絡を取った。
・陰性となり退院となっても在宅で受け入れ実績がなく、どう対応すべきか判らなかった。
・感染の可能性がないか不安、事業所がサービスの依頼を受けてくれるところが少なくて困った。
・CMは原則電話連絡、面接や自宅訪問が必要時には感染予防策を講じて実施した。

その他、ケアマネがコロナ感染に関する意見

介護スタッフ、全員PCR検査をしてほしい。
・自宅でPCR検査を受けられるようになると良い。
・無症状でも陽性の場合があるので自分が感染するよりも、感染させてしまう不安が大きい。
・医師の指示のもと利用者をPCR検査のために病院まで付き添いを依頼された時に不安がある。
・肺に疾患のある方は呼吸が苦しくなるとの理由で、マスク着用を拒む人も多い。
・一人事業所なので自分が感染した場合、代わってくれる人がいないことが不安。
・できれば訪問を控えたいが、認知症や難聴の方などに対しては電話での面接では難しい。
・濃厚接触者になると施設系サービスが利用できず、訪問系のサービス調整に不安がある。
・利用者が陽性だが感染力はないと言われたので、サービス利用したいと言われた場合の対応。
・家族が陽性で、利用者が陰性になり、身寄りも少なく、取り残された場合などの対応。
・感染疑いのある利用者で独居・身寄りなしの場合の対応。
・認知症の方で唾を吐く症状があるため、飛沫感染の可能性を理由にショートステイを断れた
・個人情報の問題はあると思うが、できる限り情報開示してほしい。
・業務の性質上、感染防止対策に限界があり、個人が気をつけるしかないと思う。
・今後も感染予防を行い、サービスを提供していきたい。
・不正確な情報が大きくなってしまうこと。もし事業所で感染が出た場合の風評被害が心配。
・職員が罹患した場合の対応策を具体的に考える必要がある。
・リモートでの面会のシステムを多く取り入れてほしい。
・先が見えない不安。情報が錯綜している中、支援をすすめていかなければならない。
・ただの風邪だったとしてもコロナを疑わなければならないこと。
・ワクチンが開発されてほしい。
・高齢者は重症化しやすいので、利用者には感染しないように声かけをしていく必要がある。
・陽性になった方や家族への聞き取りがあまく、実際は異なっていた。
・自粛するとひきこもり、認知力・体力ともに低下してしまう。声掛けの判断も迷うことがある。
・今も感染が広まっている。以前と変わらず出勤や訪問をしているのでこれで良いのか心配。

最後に

高齢者と接することが多いケアマネジャーの仕事は自分がコロナに感染したことで高齢者にうつし亡くなってしまったらマジで凹みます。

多くのケアマネジャーが正月はどこも行かないで家にいると言っていました。

来年は少しでもコロナが収束してくれることを願います。

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