相談援助の理論と方法の中のスーパービジョンは社会福祉士の国家試験に出てきます。
スーパービジョン、スーパーバイザー、スーパーバイジー、グループスーパービジョン、ピアスーパービジョン等々、聞いたことがない方には何を言っているかさっぱりわからないと思います。
最初に聞くとなんか意味不明で小難しく感じてしまいます。しかし、これは言葉を難しくしているだけでとっても簡単で覚えやすいです。専門用語っぽくしてカッコつけているだけです。
スーパービジョンに出てくる言葉を覚えやすく簡単に説明していきたいと思います。
スーパービジョンとスーパーバイザーとスーパーバイジー
こんな風に専門用語をかみ砕いて覚えればこのスーパービジョンに出てくる言葉はなんら問題なく覚えることができます。
スーパービジョンの3つの機能
社会福祉士の試験では「教育的機能」「支持的機能」「管理的機能」とスーパービジョンを3つの機能に分けていることを問われる場合があります。これも簡単です。
教育的機能 |
スーパーバイジー(教えてもらう人)の技術の向上や知識の獲得など、支援者としての資質の向上を目的に行われる機能 例:介護保険の知識を教えてもらう。相談支援の技術を教えてもらう。 |
支持的機能 |
具体的支援を行っているスーパーバイジー(教えてもらう人)に対して、スーパーバイザー(アドバイザー)が支援の内容を受容と共感をもって評価する機能 例:仕事に対しての悩みを聞いてもらう。いつもがんばってるねって言ってもらう。 |
管理的機能 |
機関の中で求められる役割について、職務上の管理的な視点で行われる機能。 例:上司が仕事の役割分担をする。働きやすい環境を整える。サボってないかを確認する。 |
スーパービジョンの種類
種類に関しても問われることがあります。これも難しくないので、覚えておくと良いと思います。
個別 スーパービジョン |
スーパーバイザーとスーパーバイジーが1対1でスーパービジョンをすること。スーパーバイジーの求めていることに結果が出やすい。 例 上司にアドバイスを受ける。上司に仕事の悩みを聞いてもらう。会社として役割の説明を受ける。 |
グループ スーパービジョン |
スーパーバイザーと1名と複数のスーパーバイジーで行われるスーパービジョンである。自己覚知には不向きである。 例:1人ベテランがいる事例検討会。 |
ピア スーパービジョン |
スーパーバイジー同士のスーパービジョンである。お互いがスーパーバイザー、スーパーバイジーとなる。 例:同僚どうして互いに事例を出し合って話し合ったりする。 |
ライブ スーパービジョン |
スーパーバイザーとスーパーバイジーが、実際の支援場面で行うスーパービジョンである。 例:先輩の仕事に同行して学ぶ。 |
セルフ スーパービジョン |
自分自身で実施するスーパービジョン。 例:自分で経過記録等を見て振り返って、客観視する。 |
最後に
もちろん、スーパービジョンには対人援助の技術や専門性を上げるために定期的受けるようしているところもたくさんあります。
そして、きちんとしたスーパービジョンが出来るような講習会や勉強会が開かれていてスーパーバイザーの力量も上げることが必要です。
実際に、こちらから答えを言わないで、自らが答えを引き出すようにスーパーバイズ(スーパービジョンをすること)する技術を必要とします。
しかし、社会福祉士の国家試験ではスーパービジョンの技術を求められることはありません。主に知識だけしか求めらないんです。
用語を覚えるコツとして、仕事をする上で上司に教えてもらったり、同僚といっしょに飲みに行って愚痴を聞いてもらったり、
お互いどこがいけなかったり良かったりを言い合ったりすることを総合してスーパービジョンと言ったりするような感覚で覚えちゃっていいと思います。
まずは資格をとってから!!その後の技術を磨いていくというスタンスでいたほうが良いと私は思っています!!
スーパービジョンと同じような技法としてコンサルテーションというものもあります。これは他の分野の専門家から相談やアドバイスを受ける過程のことを言います。コンサルテーションには教育的機能と支持的機能しかないです。
以上になります!読んでいただいてありがとうございます!!
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