社会福祉士の国家試験を受験するにあたって、メアリーリッチモンドは外せません。
覚えないで試験を受けることは、ドラクエで言ったらホイミ覚えないでラスボスに挑むようなもんです。
だからリッチモンドに関することはすべて覚えよう!
だってケースワークの母と呼ばれている人だから!!
看護師のナイチンゲールみないた人物です。社会福祉士と言えばメアリーリッチモンドなのです。しかも覚える項目も少なく簡単です。だから絶対にメアリーリッチモンドは抑えておきましょう!!
【社会福祉士国家試験のリッチモンド】ここだけ覚える!
リッチモンドについて社会福祉士国家試験では以下に紹介する4つの項目だけ覚えておけば、ほぼほぼ大丈夫です。
ソーシャルケースワーク一番最初!治療モデルを提唱した!!
リッチモンドはクライエントの抱えている問題に焦点をあて、客観的証拠(エビデンス)をもって特定する治療モデルを提唱しました。まさにケースワークが治療って感じです。
クライエントの問題には病理的な原因が必ずあると捉え、その原因を除去することによって問題は解決していくと考える手法です。
でも、クライエントが現在の「上手くいかない状態が自分にある」と捉えると、かえって追い詰めてしまうこともあったため、機能的アプローチが出来ました。
機能的アプローチは問題は本人ではなく環境にあるととらえ、処遇の展開の過程を重視する考えです。
その後、様々なアプローチが出来てきます。アプローチ系は重要なので覚えておきましょう!!
読んでみて!⇒エンパワメントアプローチについて解説
1890年代にリッチモンドがニューヨークで博愛事業に関する講習会を初めて開催した!!
リッチモンド(Richmond.M.)の提案に基づいて,ニューヨークで6週間に及ぶ博愛事業に関する講習会が初めて開催され、専門教育へと発展していった。
社会福祉士国家試験 第22回【相談援助_基盤】問題86 選択肢4
第22回の問題で正答になった設問です。
米慈善矯正会議 (1897年) において, リッチモンド (Richmond, M.) は応用博愛学校の必要性を提唱し, 慈善活動の効果的な実践のための夏期養成講座が開設された。
第25回【相談援助_基盤】問題92 選択肢1
第25回の問題でも正答になっています。
リッチモンドがこの講習会をしてから、ソーシャルワークの専門職としての教育が始まりまったのです!!つまり、社会福祉士としてはとっても重要なことなんです!!
リッチモンドが講習会を開催した!は正解です。
1917年に『社会診断』を書いて、ソーシャルワークを専門職実践として位置付けた
ソーシャルワークが単なる親切ではなく、専門職実践として位置付けたようです。
1922年に『ソーシャル・ケース・ワークとは何か』を書いて、ソーシャルワークを提起した
【ソーシャル・ケースワークは人間と社会環境との間を、個別に意識的に調整することを通して、パーソナリティを発達させる諸過程から成っている】と定義しました。
社会福祉士国家試験の「リッチモンドに帰れ!」とその他
ソーシャルワークやケースワークについて、色々な人がキャッチーな言葉を残しています。
その中で「リッチモンドに帰れ!」ということを言っている人もいて、人物と言葉が入れ替わって国家試験に出題される時があります。4つだけ覚えておきましょう。
1915年、フレックスナーは、ソーシャルワークには科学的効果が認められないとし,「ソーシャルワーカーはいまだ専門職ではない」と論じました。
1954年、マイルズは診断主義と機能主義の論争が激しくなって、中心であるはずのクライエントが置き去りになってしまったことに「リッチモンドに帰れ」と言った
1957年、グリーンウッドは、体系的理論、倫理綱領、職業における権限付託の根拠、地域社会の承認、文化といった 5 項目の専門職業の属性を示し、「ソーシャルワークはすでに専門職業である」と明言しました。
1967年、パールマンは「ケースワークは死んだ」との自己批判と、ケースワークの存在意義、再生への期待を強調した論文を発表しました。
社会福祉士国家試験のリッチモンドのまとめ
ソーシャルワークやケースワークについてのキャッチーな言葉 | ||
年号 | 人物 | キャッチーな言葉 |
1915年 | フレックスナー | ソーシャルワーカーはいまだ専門職ではない |
1954年 | マイルズ | リッチモンドに帰れ! |
1957年 | グリーンウッド | ソーシャルワークはすでに専門職業である |
1967年 | パールマン | ケースワークは死んだ |
以上になります!読んでいただいてありがとうございました!!
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