居宅介護支援事業所のメリットとデメリット

福祉業界の事情

ケアマネジャーの仕事は大きく分けて施設ケアマネと在宅ケアマネに分かれます。どちらもメリットとデメリットがあり、働く人のタイプによって向き不向きがあると思います。

私は在宅での経験が長いので在宅ケアマネが活躍している居宅介護支援事業所のメリットやデメリットについて紹介したいと思います。

スポンサーリンク

居宅介護支援事業所のメリット

外に出られる

居宅介護支援事業所のケアマネは1件1件、利用者の自宅を訪問するのが仕事です。当然、事務所から外に出かけることが出来ます。施設ケアマネはホームから出て行う仕事がないので、外に出かけられません。

居宅介護支援事業所のケアマネは移動の合間に銀行に行ってお金を下ろしたり、買い物など自分の用事をすませることができます。

突然の雨が降ってしまった場合、家が近ければ自宅に一度よって、洗濯物も取り込むことが出来ます。つまり自由が利くのです。

その分、自己管理能力が高い人でないと、利用者に迷惑をかけてしまいますので注意が必要です。

働いている地域に詳しくなる

施設ケアマネは施設の中は詳しくなります。しかし、施設がある地域のことは全くといっていいほど詳しくなりません。

居宅介護支援事業所のケアマネは、地域の自宅にいる利用者が担当です。だから、地域の情報に詳しくなります。

あの中華料理屋のマーボー丼は美味しいわよ!

あそこのすし屋はネタが大きい割に安いぞ

など、介護に関係ないことも利用者が教えてくれます。

また、地域の事業所との接点も多く、事業所の人達からも「実はあそこは有名な小料理屋なんだ!」と教えてもらえたりします。そして、訪問中にランチを食べに行くことも可能です。

観光地であれば穴場的なスポットも教えてくれます。寺や神社など昔からあるパワースポットは、地元ならではの裏話も教えてくれるのでとっても面白いです。

関わる人間が多い

施設だと介護や看護をしてくれる人は自分の所属している施設の従業員です。100人担当を持ったとしても、サービスを提供するのは、ほぼ決まった職員です。

在宅では、それぞれの利用者の状態や状況によって関わる人が違います。ヘルパー事業所も同じ事業所を使う訳でなく違う事業所を偏らないようにプランを立てます。

特定事業所集中減産という制度もあり、紹介数の多い事業所を80%以上使うと減算になるのです。ケアマネは事業所が偏らないように在宅ケアマネはサービスを分散させなければならないのです。

また、1事業所でカバーできるような大きな事業所は稀です。普通に利用者に合ったケアプランを作成すると、偏った事業所にはなりにくいのが現状です。

そして、1人の利用者がたくさんのサービスを利用する場合にはたくさんの事業所の担当者と関りを持ちます。(デイサービス、ヘルパー、訪問看護、ショートステイ、福祉用具、訪問リハビリ、薬剤師、訪問マッサージなど)

他にも在宅のケアマネは地域の情報を収集しなくては利用者の支援は上手くいきません。

したがって介護保険や医療保険のサービスだけでなく、民生委員や近所の人、消防署の人や場合によっては警察官とも顔を合わせることもします。

そして、地域のケアマネジャー同士で交流をもつ機会もたくさんあります。そういったわけで関わる人間が施設ケアマネよりも多いのが特徴です。色んな人と関われるので楽しいです。

色んな家にいける

他人の家に入るということは、普通に生活しているとめったにないと思います。友達の家や彼女の家や親戚の家など限られた仲の良い人でないと、家にあがることは少ないです。

しかし、居宅介護支援事業所のケアマネジャーは、毎日のように利用者の家にあがることが出来ます。そこで見る面白い家や珍しい家に入るのは楽しいです

エレベーターが付いている高級な家から、潰れてしまいそうなレトロな家まで、様々な自宅を訪問することができます。

ゴミ屋敷や虫だらけの家に入れるのも社会勉強の一つになっています。

介護のプランを組み立てる楽しさがある

施設ケアマネと居宅ケアマネはどちらもケアプランを作成することは変わりないです。しかし、居宅ケアマネの方が、ケアマネ個人に与えられている裁量が多いです。

どのぐらいの介護が必要でサービスは何を入れるのか。そして、事業所を選び、プランを組み立てる。もちろん、本人や家族と相談のもと決めるのですが、プランの自由度が施設ケアマネよりも高いです。

自分が作ったケアプランがビシッと決まって、家族や利用者が喜んでくれると、とてもうれしいです。

ステップアップがある

ケアマネジャーの経験が5年以上あると主任介護支援専門員という資格を取ることができます。

このケアマネジャーの経験は施設ケアマネ5年でも良いのですが、主任介護支援専門員の資格が包括ケアシステムを進める実践者という役割になっています。

ですので、主任介護支援専門員研修に行くと、ほとんどが在宅経験5年以上のケアマネが受講しています。

主任ケアマネジャーとはどんな資格?講習の実態、仕事の実情などを紹介します!!

そして、居宅介護支援事業所の人員要件として主任介護支援専門員は必要なのですが、施設ケアマネでは主任介護支援専門員は必要ありません。

そいったところから在宅ケアマネから主任介護支援専門員になるコースが一般的です。

居宅介護支援事業所のデメリット

プレッシャーが大きい

ケアマネジャーの仕事は介護全般の相談に乗ることです。資産や収入についても把握し、今後の医療費や介護費のことも考慮して、ケアプランを作成していかなければなりません。

そういった関係で生活全般の相談に乗ることになってしまいます。つまり、担当した利用者の人生を背負っている感じがするのでプレッシャーが大きいです。

また、施設にいる利用者は無意識かもしれませんが施設のルールに合わせてくれています。施設側のテリトリーにいるのです。

しかし、在宅ケアマネの場合は利用者テリトリーに入っていくので、利用者のスタイルに合わせなくてなりません。

なので、緊張感は自宅に訪問する居宅介護支援事業所のケアマネのほうが大きいです。また、交代させられることが多いのが居宅ケアマネです。

施設ですと「文句を言うとイジメらえる」「施設から嫌われるという」という意識が働き、家族も利用者本人も我慢する傾向にあります。

ケアマネ交代は、個人を否定されたことになるので結構ショックです。

利用者や家族に求められるケアマネジャーとは!?

天候や気温に左右される

雨の日や雪の日はもちろん、半端なく暑い猛暑の日でも、利用者の自宅への訪問はしなければいけません。

車での訪問が許される会社のケアマネジャーなら辛くはないですが、自転車での移動訪問の場合はとてもつらいです。

雨の日はカッパを着て訪問します。雪の日は寒さに凍えて訪問します。猛暑の日は汗だくになりながら訪問します。

そういった日が続くとやはり体力の消耗が激しいので健康には人一倍気を付けないといけません。また、着替えは常に会社に置いておいた方が無難です。

毎月の訪問で話すことがない

毎月1回、利用者の自宅を訪問してモニタリングを行います。毎月、利用者のところに行っても、希望や状態が変わることはほとんどありません。

先月の訪問の時と同じ話をしてしまうことは良くある話です。優しい利用者さんはそれでも快く受け入れてくれますが、自分は何のために今日は来たんだろう?と思ってしまうこともあります。

ケアマネのモニタリングが有意義になる方法

最後に

居宅介護支援事業所のケアマネについてメリットとデメリットを紹介させていただきました。

私の場合、施設の相談員と居宅介護支援事業所でケアマネジャーを行い、施設と在宅を両方経験しました。自分は在宅の方が楽しいと思っています。

施設は安心できる介護を提供していますが、在宅は良い意味でも悪い意味でも、毎日が安定しているとは限りません。その分、周りの支援者も刺激的なことが多いです。

タイプにもよりますが、介護で刺激を求めたいのであれば、在宅介護の方を選んだ方が仕事が楽しくできると思っています!

以上になります!読んでいただいてありがとうございました!!

カテゴリー
福祉業界の事情
スポンサーリンク
たっつんをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました