ケアマネのモニタリングが有意義になる方法

本の話題

デールカーネギーの「人を動かす」を読んで、これは普通に相談員が行っている対人援助に使えると思いました。

そこで今回はケアマネのモニタリングで使えるところ紹介したいと思います。ケアマネジャーは毎月1回、利用者の家に伺い現在の利用者の身体状況や生活状況、介護保険サービスの実施状況を確認します。

利用者から、ヘルパーの利用を週1回から2回に増やしたい。ショートステイを利用したいという希望があったり、ケアマネが気づいたことがあれば、サービスの変更を提案したりします。

モニタリングをしてもあまり変更することがなく、2~3年同じサービスで利用を継続する場合が結構あります。

そこでケアマネが困るのが、利用者の家に行ってモニタリングをしても、話すことがない・・・という事態におちいります。

介護保険上、毎月1回自宅に行ってモニタリングをするという決まりにはなっているのですが、利用者の状態や希望がそんなに変わることがなく、気が付けば先月と同じ話をしていたなんてことがあるのです。

毎回、同じ話を聞かされると興味もなくなり正直、眠くなったりするこもしょっちゅうあります。

利用者にとっては月に1回しか自宅に来ないので一生懸命話をしてくれます。1人の利用者に1時間程度時間をとって訪問しますが、もう長くてくたびれます。

そんな利用者とのモニタリングですが、単純に利用票に印鑑をもらうだけの作業になってませんか?今一度、モニタリングについて考えてみてください。ちょっとした心構えや行動で作業だったモニタリングが有意義な時間になるかもしれません。

関心の在りかを見抜く(事前準備)

モニタリングに行く前に、相手の基本情報をもう一度チェックして、先月何を話したかを経過記録で確認をしておくことは大事です。利用者によっては

先月の話の続きなんだけど、聞いてちょうだい!!

と言って話してくる人もいます。

覚えてないよ・・・・

とならないように気を付けましょう。そして利用者の困りそうなことを、あらかじめ調べておいて提案を考えておく。

例えば、高血圧の既往があったなら、血圧を下げる効果のある食べ物をインターネットで調べて印刷して持っていく。その話にならなくてもとりあえず持っていく。

季節的にインフルエンザの流行る時期や熱中症の流行る時期はそのチラシを作成して持って行っても良いし、市役所や地域包括支援センターに予防啓発のチラシは置いてあるのでそれを活用しても良いと思います。

最初に名前を呼ぶ

〇〇さん本日は宜しくお願いします!と挨拶をして、モニタリングを開始する。自分もそうですが、人間は名前を憶えてもらえているととてもうれしいです。利用者の名前なんて覚えているに決まっていると思いますが、それを相手にわかるように、最初の挨拶は〇〇さんと呼びかけるとうれしいと思います。

ただ注意点としては家族が同席しているモニタリングの際に、娘さんや息子さんの名前を呼ぶと慣れ慣れしいと思われる可能性があります。たぶん、日本人はファーストネームで呼ばれるのは仲の良い人限定だと思うので、それは娘さん息子さんあるいは娘様や息子様と呼んだ方が妥当です。私は息子さんの名前を様付で呼んだとき

なんで名前知ってるの?

と言われたことがあります。冷や汗出ました。たぶん気分を悪くしてしまったのだと思い、その後は名前で呼ぶのは控えています。

興味を持って親身になって話を聞く

冒頭でも説明した通り、利用者の家にモニタリングに行くと、毎月何度も同じ話をされる人がいます。

割と多いのが今の自分が介護を使う状態になったきっけや、入院した時の体験談。手術をしてから回復をして自宅に戻るまでを永遠と話します。先月話したことを今月も聞いたりします。この時、思ってしまうのが

また同じ話かよ。先月も聞いたよ。

ということを心で思ってしまいます。これをやってしまうと、利用者との信頼関係を構築できないし、ましてや利用者に対してどういった支援をしていったら良いかというアイデアも出てきません。

大事なのは本当に利用者に興味を持って話を聞くことです!傾聴するというソーシャルワークの基本。小手先の態度だけではダメです。本当に興味をもって親身になって聞く!でもこの聞く作業が難しいんです。

時間がないのに長くなると1時間ぐらい永遠としゃべる人がいるので、こちらの提案も何もできずに時間だけだ経ってしまます。

結局雑談だけで終わってうこともあります。タイミングを見計らい、相槌や言いかえの技法とかを使うとマニュアルにはあると思いますが、親身になって聞くということを続けていくケアマネは利用者との信頼関係は強いです。

ワンポイント!

元気な利用者には利用者なりに気を付けている健康法を聞くと、他の利用者にもその健康法を話すことができる場合があります。他の利用者の話をするときに気を付けなければいけないのは、「他の方もやっていたのでやってみたらどうですか?」とは言わない。それをやって余計に悪くなる場合もあるので。「〇〇な健康法をやっている人もいましたよ」ぐらいに留めておく。

褒める

良いところを見つけて褒める!利用者は高齢になり身体が思うように動かなくて自信を無くしているケースが多いです。なので褒めて自信を付けさせるのです!!「他の利用者の方より頑張っていますよ」とか、「ご家族が優しくて良いですね」とか。

でただ表面上だけ褒めるということはやってはいけません!!嘘くさくなってしまうからです!本当にすごいなと思ったことを褒めないとダメです。大先輩の利用者を尊敬して褒める。

本当にすごいと思っていなくて褒めるのは馬鹿にされてると思われてしまいます。嘘はバレます。

そうです!!心から褒めるのです。

遠回しに批判する

対人援助にかかわる援助者の行動規範のバイスティックの7原則の「非審判的態度の原則」でも言われています。自分の価値観と照らし合わせて

この人は好きなものを食べ過ぎて糖尿病になったんだろう

若いときに酷いことをしてきたから娘や息子に見放されたんだ

とか思わない。相手を受け止めてその人の立場になって支援を考えていきます。基本は批判しないという姿勢で対人援助を行っていきます。しかし、それだけでは利用者がダメになってしまうことがあるのです。

なのでケアマネと利用者の信頼関係が出来きたら、たまに遠回しに批判することをしてみるのも良いです。毎回、同じモニタリングにならずに変化をもたらすことが出来ます。

糖尿病の人が甘いものを相変わらず食べ続けているのであれば、糖尿病になって脚を切断してしまった画像を見せて注意を促したり←遠回しではないかもしれない(笑)。

運動をしないで横になってばかりいる利用者に、90歳からでも運動をして歩けるようになった利用者の話をしたりと、今のままでは良くないことを遠回しに訴えていきます。これで、利用者が変わってくると、ケアマネ冥利につきます。

相手の利益を考える

キリスト
キリスト

すべて人にせられんと思うことは人にもまたそのごとくせよ

「自分がしてもらってうれしいことを相手にもしましょう」ということをキリストも言っています。相手はどうしたら喜ぶのか?ケアマネは医師ではないので病気を治したり痛みを取ったりすることはできないです。

しかし、そんな我々でも何かできることがあるはずです。何か利用者に利益が出ることがあるはず!と考えて援助をする。

これを常に頭に考えておかなければなりません。モニタリングの中から今より生活の質(QOL)を向上させるものはないのか?高齢者になるとあまり自分の欲みたいなものが無くなってきます。

今のままでいいよ

という利用者が大半です。では今のままとはどういう状態なのでしょう?この今のままの状態ということを考えていかなければなりません!

今の状態を維持するためには今の身体状況を維持する必要はもちろんありますが、家族の状況や認知機能の低下など緊急的に何かあっても今の状態を続けていくことが出来るにはどこに気を付ければいいのか?

などと考えると気になる点はたくさんあるはずです。そこを一つ一つ利用者に確認していくとかえって不安を煽ってしまうこともあります。なので質問攻めはしないほうが良いと思います。

心の中で、ケアマネがこの利用者はリハビリが必要だと思ったり、この家族にはショートステイが必要だと思うこともあると思います。なので小さな利益として少しだけ実践することが大事なのではないでしょうか?

とりあえずやってみましょう!!嫌だったらすぐに辞めていいですよ

とりあえずトライしてもらいましょう!!これを話しても話に乗ってこない人もいますがとりあえずこのセリフを良く使います。

ワンポイント

お金持ちだろうが経済的に困窮していようが、自治体が行っているオムツ助成だったり福祉用具助成だったり給付金だったり、もらえる物はすべてもらえる手続きをしていきましょう!!

まとめ(一番難しいのは傾聴)

この中で一番難しいのが、とにかく親身になって話を聞くということです。ケアマネをしているときに1日8件ぐらいモニタリングをしたことがありました。こうなると興味をもって話を聞くことが出来なくなります。もはや作業になってしまうのです。

だから、一日の業務量の調整もケアマネとして考えていかなければならないと思います。私が思うにきちんとモニタリングが出来るのは1日4件ぐらいではないでしょうか?

大切な月に1回のモニタリング。利用者との大切な時間を大事に過ごすことを忘れずに、誠実な関心を寄せて傾聴することを忘れずにケアマネ業務を行っていけば、自然と利用者との距離も縮まります。

そして、利用者から大切なことを学べるのではないでしょうか?

あとは笑顔を忘れずにモニタリングすることも大切ですね!!

以上になります!読んでいただいてありがとうございました!!

カテゴリー
本の話題 業務向上
スポンサーリンク
たっつんをフォローする
エンジョイHukushi

コメント

タイトルとURLをコピーしました