歳をとり、寝たきりになってまで生きたくない!私たちが望むのは亡くなる直前まで元気で過すごしていくことです。苦しい思いをして生きていたくない。
寝たきりになって、色々な管を身体につけられ何年も病院や施設で過ごすなんて嫌だ!できれば自宅で最後まで過ごしたい。それは誰もが望むことです。自宅で過ごしている多くの高齢者の人はそう思っているのです。
高齢者は今日は元気でも、明日は急に具合が悪くなることがあります。
悲しいことだがいつ亡くなってもおかしくない状態なのだ。高齢者の自宅を数多く訪問する私の仕事では孤立して亡くなっていたり
一人で孤独に亡くなっているところを見つけてしまうことがたまにあるのです。その時、亡くなった方の第一発見者になってしまうことが。
年に1度か2度は亡くなっているところを見つけてしまうのです。
その時にどういった対応をすればいいのか。どういったことが起こるのかを
もし、亡くなられた方の第一発見者になってしまった場合どういった対応をすればいいか順を追って説明してきます。
最初に救急車を呼ぶ
まず自宅に入って動かない人を見たら、触らずに声を掛けましょう。声をかけ反応がなく、明らかに亡くなっているとわかったら。すぐに警察に連絡しないと!!!と焦ってはいけません。
まずは119番通報してください
そうです!救急車を呼ぶことが最初になります。もしかしたら生きているかもしれないので自分で勝手に亡くなったと決めつけず救急車を呼びましょう。
家族がいる場合は119番をしたら、すぐにご家族に連絡しましょう!そして、119番をしたら電話で聞かれます。
火事ですか?救急ですか?
救急です!!
と答えてください。そのあとに
意識はありますか?
ないです。多分亡くなっていると思います
と答えてください。住所や名前や亡くなった方の年齢を言うと
「救急隊すぐに参ります」と言ってくれるので救急車が来るのを待ちましょう。「救急隊すぐに参ります」という言葉を聞くととっても安心します。
そして、救急隊到着。救急隊が到着するとまずは自分との関係性を聞かれます。どのぐらいの頻度で会っていたか?亡くなった人が元気だったころに最後に会ったのはいつか?なぜ、今日は来たのか?などです。
そして、救急隊員は亡くなったと判断した場合、延命措置や病院への緊急搬送を行うことはなく、警察に引き渡す形になります。
そして、救急隊が見て、亡くなっているのを確認すると救命措置や病院に搬送することなく、警察に引き渡す形になります。
近くの交番の警察官が来る
救急隊が警察に連絡し、少したつと近くの交番の警察官が来ます。1人か2人で警察官が登場します。交番のお巡りさんなので警察官の恰好はしていますが割と話安い人が多いです。
警察官には名前、住所、生年月日、年齢、電話番号を聞かれます。すべて個人のものを聞かれます。そして身分証明書を見せなくてはなりません。
運転免許証を見せると番号を控えられます。そして、先ほど救急隊に説明したことを1から同じことを説明します。
亡くなった方との関係性は?どのくらいの頻度であったのか?等々警察官は特に事件性がないと思って対応してくれるので全然優しいです。ただ、救急隊と話した内容をまた聞かれるのでうんざりします。
そして、救急隊にも警察は事情を聴きます。何を話しているのかはわかりませんが、私にした質問をしていると思います。
鑑識が登場
続いて刑事課の鑑識が登場します。そうあのテレビで見る鑑識です。人数は2~3人ぐらいです。とりあえず事件性がないか調べるのでしょうね。
鑑識にも先ほど消防署と交番の警察官に話した内容を聞かれます。名前、住所、生年月日、年齢から始まりそして身分証明書を見せます。
亡くなった方との関係性は?なぜ今日は来たのか?最後に会ったのはいつか?もうまるっきり一緒。
3回目!!
もういいでしょ交番の警察官に話したんだらそっちで申し送りしてよ!!家族が到着していれば家族に引き継ぎをして終わりになります。
家族がいない一人暮らしの方の場合は、市区町村と連絡をとりその後の対応を市区町村の職員といっしょに対応していきます。
大体、救急隊が到着して鑑識の聞き取りが終わるまで1時間ぐらいかかります。
まとめ、そして心の持ちよう
まとめ
まずは119番通報で救急車を呼ぶ。
そして救急隊に状況を説明。
そして近くの交番の警察官が来るので状況を説明。
最後に刑事課の鑑識が来るので状況説明。
以上です。状況説明を3回も行うのが大変ですね。
なるべくなら第一発見者にならないようにすることが大切です。
最近、顔も見てないし連絡しても電話に出ないから心配という場合は110番をして「安否確認をしてほしいです。」と連絡しましょう。
そして、警察に初めから立ち会ってもらうようにしましょう。そうすれば、何回も状況説明をすることはなくなります。
※鍵が開かないときは警察が窓を割って入る場合もありますが、その時は修理代を家族や誰かが負担をしてもらうように了解していないとダメです。
心のもちよう
たいていの人はお葬式以外で亡くなった方を見ることはないと思います。お葬式で棺桶に入っている故人の方は目は閉じられ、化粧もされていて綺麗になってます。
自宅で見つける亡くなった方は眠るように亡くなっている場合もありますが目も当てられないぐらいの時もあります。
倒れた時に顔をぶつけて痣ができて亡くなっていたり、顔を下に向けて何日も経ってしまって顔がパンパンむくんでいたり、目や口を開けたまま亡くなっていたり
あんなに元気だった人が変わり果てた姿になっていることは本当にショックです。でも考えようによっては私が見つけなければ
傷んだ状態になり、臭いが出て悲惨な状態になっている場合もあります。なので私が早くに見つけられて良かったのでは?と思うようにしています。
もちろん、支援の方法が悪かったのではないかと思う時は何度もあります。昨日、来ていればもしかしたら助かったかもしれない。
ごめんねって思ってしまう時もあります。でも、亡くなってしまった命は絶対に元にもどりません。
どうしてもみんな最後はお亡くなりになるのです。どこで最後を迎えるか?自宅で亡くなるのは本当に幸せなんです。だから、私は自宅で亡くなっている人を見つけると
「自宅で最期を迎えられて良かったね!〇〇さん!」
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