色んな名前がある!?地域包括支援センターとは?

福祉業界の事情

地域包括支援センターは、地域の高齢者の相談窓口で、総合相談事業、包括的継続的ケアマネジメント業務、介護予防マネジメント事業、権利擁護事業などを行う機関です。各市区町村に設置され、2005年の介護保険法改正で制定されています。

「地域包括支援センターと聞いて何の機関なんだ?」って思う人たくさんいると思います。

簡単にいうと地域包括支援センターは65歳以上の高齢者の相談窓口です(介護認定を受けていると40歳以上の場合もある)

スポンサーリンク

色んな名前がある!?地域包括支援センターとは?

地域包括支援センターと名付けられている理由は?

地域包括支援センターという変な名前がついているのは、地域包括ケアシステムという考えが元にあります。

地域包括ケアシステムとは

団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していきます。
 今後、認知症高齢者の増加が見込まれることから、認知症高齢者の地域での生活を支えるためにも、地域包括ケアシステムの構築が重要です。
 人口が横ばいで75歳以上人口が急増する大都市部、75歳以上人口の増加は緩やかだが人口は減少する町村部等、高齢化の進展状況には大きな地域差が生じています。
地域包括ケアシステムは、保険者である市町村や都道府県が、地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが必要です。

厚生労働省ホームページ

地域包括ケアシステムの中心になる機関なので地域包括支援センターという名称がついていると思います。

高齢者の相談窓口ですが地域包括支援センターという名前がついています。ややこしいです。難しいです。

名前変えたほうが良くない?

地域包括支援センターの認知度は?

世の中には色々な相談機関ってありますよね。その中でもハローワーク(公共職業安定所)はとっても有名です。ハローワークの認知度は7割以上らしいです。

日本国民全員と言ってもよいぐらい仕事の相談に行くのはハローワーク!ハローワークって確かにネーミングセンスいいですよね!!

ハローワークの数は平成29年で544ヶ所。地域包括支援センターの全国の設置数は平成30年で5,079ケ所

設置数が10倍近いですが地域包括支援センターの認知度は約3割弱

地域包括支援センターの面白い名前

介護を始めるときに、1番最初に相談をすることができる地域包括支援センター。

そんな中、各自治体では高齢者の相談窓口として分かりやすい名前に変えているところもあります。

私も思っていました。名前が分かりずらいって。

東京都内で印象に残った地域包括支援センターの別名を紹介します。

 江東区 長寿サポートセンター

大体、地域包括支援センターと名称を使っていない自治体では「高齢者」や「おとしより」「あんしん」っという名称が入っているところがほとんどです。

長寿といったネーミングを使っているのは東京都内でも江東区だけです。すごく印象に残りますね。

「いつまでも元気に長生きできるように皆様をサポートします!!」っていう意気込みあります。

杉並区 ケア24

これはとっても近代的なネーミングの地域包括支援センターですね。「24時間、杉並区の高齢者をケアしていきます!」っていう感じなんでしょうか!?すごく頼もしい。

ただ、介護業界には24とつく会社が結構あって介護24(株)、コミュニティーケア24、24ケアシステムなどがあります。

おまけに介護業界の大手で東証一部上場のケア21という会社もあるので、混同されないように地域で根付いていく必要があるのかなと思いました。

江戸川区 熟年相談室

これは斬新なネーミングですよ!!

熟年って良いよね

熟年とは
1970年代以前に考案・提唱され、1980年代から一般的に使用されるようになった、年齢を指す言葉。指す内容としては従来の「中年」もしくは「高齢者」に当たる年齢層であるとされる。辞書的な意味では、円熟した年頃の大人のこと。
最初にこの言葉を発案・提唱したのは薬理学者の原三郎(東京医科大学名誉教授)とされる。原が現役の教官だった1960年頃に専門誌『医学芸術』に使用したのが最初であった[1][2]。原は「壮年と老年の間に別の言葉があってもよいのではないか」との思いから、「60歳から80歳まで」を示す言葉として「熟年」を考案・提唱した。

wikipediaより

熟年と聞くと、まだまだ高齢者ではなくて私なんか子供のころ日活ロマンポルノがまだあったのでそんな色っぽいイメージでいたんです!

でも逆にこれはとっても覚えやすいし高齢者やおとしよりというネーミングよりもセカンドライフを全うしよう!!みたいなイメージが湧くと思いました。

以上、包括支援センターの面白いネーミングでした!!

「地域包括支援センター」以外のネーミング

地域包括支援センターという名称がついていない自治体の表です

東京都内 包括支援センターの別名
葛飾区  高齢者総合相談センター
板橋区  おとしより相談センター
江戸川区 熟年相談室
千代田区 高齢者あんしんセンター
中央区 おとしより相談センター
港区 高齢者相談センター
新宿区 高齢者総合相談センター
文京区 高齢者あんしん相談センター
墨田区 高齢者支援総合センター
世田谷区 あんしんすこやかセンター
杉並区 ケア24
江東区 長寿サポートセンター
豊島区 高齢者総合相談センター
北区 高齢者あんしんセンター
八王子市 高齢者あんしん相談センター
町田市 高齢者支援センター
東大和市 高齢者ほっと支援センター
あきる野市 高齢者はつらつセンター
日の出町 在宅支援センター
瑞穂町 高齢者支援センター
青ヶ島村 青ヶ島村役場 総務課
カテゴリー
福祉業界の事情
スポンサーリンク
たっつんをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました