地域包括支援センターで働いているたっつんと申します。
介護系の仕事で外回りをする訪問系サービス、ケアマネジャー、包括支援センターは日々、利用者の自宅に足を運びます。
忙しい時は事務所に戻らず、利用者宅から利用者宅に訪問することが普通です。
その時に困るのがトイレです。
そのため訪問の間に用を足せるように、公衆トイレやコンビニの位置は把握しておく必要があります。
しかし、永遠と続きそうな利用者との会話や長い担当者会議を開催する場合、利用者宅でトイレを借りるのはダメなことでしょうか?
今回はケアマネジャーのトイレ事情についてご紹介させていただきます。
利用者宅のトイレを借りるのはダメ?
切羽詰まった状態でトイレを借りる場合はあるかもしれませんが、基本的に利用者宅のトイレは借りません。NGです。
10年以上も在宅介護の経験者である筆者でも利用者宅のトイレを借りたことは一度もありません。
そもそも利用者の自宅に伺うことは、お客として自宅に招かれているわけではなく仕事で利用者の自宅に行っています。言い換えれば利用者がお客様なのです。
利用者との信頼関係が出来上がってからトイレを借りても問題ない場合もあると思いますが、担当して間もない時は特に注意する必要があります。
そして、トイレをきちんと済ませて訪問するということは礼儀でもあり、トイレを借りるということは事前準備が出来ないと思われてしまっても仕方ありません。
トイレを借りる時の心得
利用者宅のトイレは借りないことが基本ですが、どうしても我慢できなく借りることになった場合はどんなことを心掛けたら良いでしょうか。
ポイントをまとめてみました。
汚さない
当たり前ですがトイレをお借りする場合は綺麗に使いましょう。
高齢者は屈むことが困難でトイレ掃除が自分で出来ない人も多いです。そういった場合はヘルパーを利用して週に何回か掃除してもらいます。
トイレ掃除に困っている利用者のことを考えてヘルパーを派遣しているケアマネジャーがトイレを汚してしまったら本末転倒です。
お前に貸すために、ヘルパーにトイレを掃除お願いしている訳じゃない!
と言われかねません。
もし急にお腹を壊してしまって便器を汚してしまったら、自分で綺麗に掃除をしてお返ししましょう。
壊さない
高齢者の自宅は長年住んでいるので築年数が古い場合も多くあります。そういった物件の場合だと普段と違う使い方をすると壊れてしまうことがあります。
例えばトイレを流す時にいったんレバーを上にしてから下にしないと流れが悪く、トイレが詰まることもあるかもしれません。
筆者は実際に電気のスイッチを普通に切ったら二度とつかなくなって弁償したことがあります。
万が一、古い物件に住んでいる利用者宅のトイレを使う場合は普段どのように使っているかを確認してから借りるようにしましょう。
利用者に成り切る
もし借りるのであれば利用者に成り切ってトイレを借りましょう。トイレまでの導線、扉の開き具合、段差など。
その利用者の状態を考えながらトイレを利用することによって、利用者が気付かない危険なところや設置したほうがより安全になる手すりがあるかもしれません。
利用者に成り切ってトイレを使えば自立に向けた新しいケアプランが作成できるかもしれません。
まとめ
今回はケアマネジャーのトイレ事情について紹介しました。
本当にどうしようもない時は利用者宅のトイレを借りることは決して悪いことではありません。
生理現象ですので制御することが難しい状況になり、やもえず利用者宅のトイレを借りることになったら壊さず綺麗に使ってお返ししましょう。
そしてケアマネジャーとして利用者の気持ちになってトイレを使ってみて、少しでも利用者の生活が良くなるように頭を働かせてみてはどうでしょうか。
今回は以上でーす。
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