地域包括支援センターが困難事例を依頼するケアマネの特徴

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地域包括支援センターで管理者をしているたっつんと申します。

先日、あるケアマネさんに「困難事例を依頼する時は、どんな基準でケアマネを選んでいるのか教えてほしい」と言われました。

確かに困難事例は誰にでも頼めるわけではありません。

という訳で今回は地域包括センターが困難事例を依頼するケアマネの特徴を紹介します。

この記事を読むと地域包括支援センターから信頼されるケアマネとなり新規のケアプランはもちろんのこと困難事例も紹介されるようになります。

困難事例をバシバシ引き受けて包括や役所からも信頼されるケアマネになりましょう。

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地域包括から困難事例を依頼されるケアマネの特徴

断らないケアマネ

利用者の状況に関わらず、断らないで何でも引き受けてくれるケアマネには困難事例も舞い込みます。地域包括がケアマネに困難事例を依頼する場合、断られるかもしれないと思い慎重になります。

しかし嘘や隠し事はしません。包括職員が感じた家族の印象や本人との関係性、本人の身体状況や住居状況等で生活上の課題は隠さずにケアマネに伝えます。

そんな時に「住所と電話番号と名前が分かっていれば大丈夫ですよ!」なんて言ってもらえたらめちゃくちゃ嬉しいです。

困難な状況を伝えても快く引き受けてくれるケアマネジャーには困難事例だろうが普通の事例だろと常にプランはいっぱいで人気のケアマネです。

こんなケアマネは嫌だ

最初はケアプランを引き受けると言い、事例内容を聞くと「やっぱりプランがいっぱいで引き受けられません」と断るケアマネはダメです。
(さっき引き受けるって言ったよね。。。。言い訳が下手すぎ)
(田代まさしの「ミニにタコ」ぐらい下手って思う!)

ミニにタコとは:ダジャレの帝王として活躍していた田代まさしが女性のスカートを盗撮し警察に捕まります。弁明会見で「ミニにタコができるというギャグ映像を作ろうとした」という言い訳です。

手玉に取るのが上手いケアマネ

困難事例では利用者や家族の要望が強く、無理難題を言ってくることが多々あります。そんな理不尽な要求にも、のらりくらりと受け流し、時には相手を褒めてご機嫌を取ったり。時にはビシッとこちらの要望を伝えたり。

まるで西遊記の孫悟空が釈迦の掌で踊らされるかのごとく、利用者や家族を上手いこと転がす技術を持っているケアマネは困難事例をものともしません。

信頼関係を構築し、一切のもめ事を起こさずに上手くケアマネジメントをやってのけてしまうのです。利用者や家族は気付かずにケアマネにコントロールされ生活の質がどんどん上がってしまいます。

そんなケアマネには困難事例を依頼が殺到です。困難事例を多く受け持つケアマネジャーはそれだけ評価が高いという証となるでしょう。

受け流すことが出来るケアマネ

困難事例では利用者や家族が情緒不安定なこともあり、ケアマネに対してちょっとしたことで文句を言ってきたり、ひどい時は怒って怒鳴られることもあります。

そんなことがあっても、心を病むことなく右から左へとクレームを受け流すことが出来るケアマネは困難事例に最適です。

もちろんクレームは迅速に対応しなくてはいけないこともあります。しかしクレーマーのどうでもよいクレームを1~10まで真剣に対応していると仕事が回らなくなります。

最近では介護職に対するハラスメントやカスハラ(カスタマーハラスメント)といった言葉も出てきたので、無理に何でもかんでも利用者や家族の言いなりになる必要はありません。

だからすべてを受け止めずムーディー勝山のごとく右から左へ受け流しましょう。

臨機応変に動くケアマネ

ケアマネによっては介護保険関係以外のことは基本的に対応しないスタイルをとる人がいます。たとえは受診同行は絶対にしないというケアマネもいます。

そういったこだわりの強いケアマネは何が起こるかわからない困難事例の対応は難しいです。介護保険で出来ることは生活の一部です。介護保険で解決できない生活の困りごとは山ほどあります。

つまり臨機応変に何でもやってくれるケアマネは困難事例向きと言って良いでしょう。良くあるのがゴミ屋敷を包括職員とケアマネが一緒になって掃除することがあります。

ゴキブリやダニだらけの家を協力して綺麗にすると深いラポーーーール(信頼関係)が形成されるでしょう。

予防プランを引き受けるケアマネ

予防プランは計画書の枚数も多く作成するのが大変です。おまけにプラン料が安いと言うダブルパンチで受けたくないケアマネ気持ちは分かります。

しかし、困難事例ではすぐに介護サービスを導入しなければならないこともあり、暫定プランでの利用も少なくありません。暫定プランは要支援か要介護になるかわからない状況でのケアプラン作成となります。

また、本人が要介護と要支援を行ったり来たりする場合や、一緒に住んでいる家族が要支援の認定を受けたりと、予防プランを引き受けられるケアマネの方が困難事例では対応しやすいです。

律儀なケアマネ

落ち着いた状態が続かない困難事例ではケアプランの変更を頻繁にする可能性が高いです。おまけに訪問看護を導入したらどうか?ショートステイを使ってみたらどうか?と包括支援センターからケアマネにプランの内容について口を出す場合があります。

ケアマネにとって頻繁なケアプランの変更は正直いうと面倒です。アセスメントをしてケアプランを作り、サービス事業者との連絡調整、そして担当者会議を行うという膨大な作業があるからです。

特にケアマネはショートステイの利用と訪問看護の利用は消極的になる傾向にあります。訪問看護の導入では主治医に確認が必要ですし、緊急ショートステイの場合は手あたり次第電話をかけ、利用できるように交渉しないといけないからです。

そんな面倒なケアプランの変更を律儀にこなしてくれるケアマネは困難事例向きと言って良いでしょう。

こんなケアマネは嫌だ

「訪問看護やショートステイを使っても生活は変わらないと思いますよ」と勝手に決めつけるケアマネはダメです。
(やってみないと分からないじゃん!!でも変わらなかったらごめんなさい・・・)

まとめ

今回は地域包括センターが困難事例を依頼するケアマネの特徴を紹介させていただきました。

・断らないケアマネ
・手玉に取るのが上手いケアマネ
・受け流すことが出来るケアマネ
・臨機応変に動くケアマネ
・予防プランを引き受けるケアマネ
・律儀なケアマネ

居宅介護支援事業所のケアマネにとって地域包括支援センターからの新規ケアプランの依頼は、必要不可欠な案件です。

地域包括支援センターからの信頼され困難事例を依頼されるようなケアマネなり、いつも人気でどんな事例でも対応できる有料ケアマネを目指しましょう。

当ブログでは居宅介護支援事業所のケアマネや地域包括支援センターに向けた情報を多く発信しています。『ケアマネが新規ケアプランを獲得する方法』に興味がある方は是非、読んでください!!

今回は以上でーす。

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