最近コロナで話題のWHO(世界保健機関)は社会福祉士国家試験でも出る!!

資格試験

社会福祉士国家試験は

生活に置き換えると覚えやすい項目が結構あります。

なんせ19科目もあるので、テレビを見ていて

あれ?これって社会福祉士の勉強でも見かけたような気がする

なんて思うことが結構あります。

逆に言うと

現在のニュースを見ていると国家試験の勉強になるということになります。

もちろん、今回コロナウイルスで話題沸騰中のWHOは絶対に覚えておいた方が良いです。

そもそも、WHO(世界保健機関)はスイスのジュネーブに本部を置く国連の専門機関の1つです。

人間の健康を1つの人権ととらえて行動している組織になってます。

今回は社会福祉士国家試験においてWHOでの覚えておく大事な項目を紹介していきます。

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WHOの健康の概念

1946年にWHO憲章で健康の概念について定義づけています。

単に怪我や病気がないだけでなく、新盾木、精神的社会的に完全に良好な状態

スピリチュアル的な健康についても考慮されるようになったようですが、定義の変更までには至ってないようです。

アルマアタ宣言ではプライマリ・ヘルスケア

アルマアタ宣言は1978年に現在のカザフスタン共和国のアルマテイで開催された会議で採択された宣言です。

アルマアタ宣言」はプライマリ・ヘルスケアの大切さを明確に示した最初の国際宣言です。

プライマリヘルスケアとは
現実的で科学的妥当性があり社会的に許容可能な方法論と技術の基づいており、コミュニティにおける個人と家族が彼らの完全な参加を通して普遍的にアクセス 可能で、自己決定の精神に基づいて発展のすべてのステージにおいてコミュニティと国が維持することが可能なコストで提供可能な、必要不可欠な保健医療サービス (アルマ・アタ国際会議定義)

日本国際保健医療学会 東日本地方会のHPより引用

覚え方としてはプライマリー・ヘルスケアは地域住民が自分たちの力によって健康になっていこう!!みたいな考えでそれには保健専門職が積極的に働きかけていく必要があるよね!みたいな感じで覚えるといいです!

オワタ憲章ではヘルスプロモーション

1986年にカナダの首都オワタで第1回健康づくり国際会議が開かれて採択された憲章がオワタ憲章といいます。

ヘルスプロモーションとは

「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」と定義されています。「すべての人びとがあらゆる生活舞台−労働・学習・余暇そして愛の場−で健康を享受することのできる公正な社会の創造」を健康づくり戦略の目標としています。

ヘルスプロモーション学会より引用

となっています。なかなか読んでもどんなものかイメージするのが難しいです。

要するに健康に対するプロモーションだと思うと覚えやすいです。全人類に健康は大事なんだよ!健康は「人々が幸せな人生を送るための大切な資源です!」とみんなに認識させて保健専門職が誘導する活動。みたいな感じで覚えました。

プラス1点

第30回26問目でWHOのソリッド・ファクツ(しっかりとした根拠のある事実)の問題が出題されました。

問題 26 世界保健機関(WHO)による「健康の社会的決定要因」に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 集団間の健康における格差と社会経済的境遇との関連に着目する概念である。

2 個人の学歴や所得は,社会的決定要因から除外される。

3 ソーシャルキャピタル(社会関係資本)は,社会的決定要因から除外される。

4 健康格差を是正するための個別ケースへの介入に関する概念である。

5 地域の経済的開発の状況は,健康格差の発生に影響を及ぼさない。

答えは1

世界保健機関欧州地域事務局は、健康の社会的決定要因に関する意識の向上を目的として、1998年よりソリッド・ファクツ(しっかりとした根拠のある事実)を公表している。WHOでは、社会的決定要因として、社会格差、ストレス、幼少期、社会的排除、労働、失業、社会的支援、薬物依存、食品、交通を挙げている。


精神疾患の診断・統計マニュアル

社会福祉士国家試験でWHOが出てくる

精神疾患の診断・統計マニュアルのことにも触れておきます。

WHOが作成したICD-10(国際疾病分類)

アメリカ精神医学会が作成したDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)

この2つは国家試験で覚えておいた方が良いです。

DMS-5の方はより細かく出題される傾向にあります。

WHOが作成したICD-10(国際疾病分類)

ICD-10は、精神疾患だけでなくすべての疾患の診断基準を掲載しています。

日本では、ICD-10の方を多く採用しています。

ICD-10の診断分類(精神及び行動の障害 大項目)

F00-F09 症状性を含む器質性精神障害
F10-F19 精神作用物質使用による精神及び行動の障害
F20-F29 統合失調症, 統合失調症型障害及び妄想性障害
F30-F39 気分[感情]障害
F40-F48 神経症性障害, ストレス関連障害及び身体表現性障害
F50-F59 生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群
F60-F69 成人の人格及び行動の障害
F70-F79 知的障害<精神遅滞>
F80-F89 心理的発達の障害
F90-F98 小児<児童>期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害
F99 詳細不明の精神障害

WHOは2018年6月に全面改訂したICD-11を発表しました。

採用されるのはまだ先、発効は2022年の予定となっているようです。

アメリカ精神医学会が作成したDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)

DMS-5精神疾患のみの診断分類を対象としている。

DSM―5 の診断カテゴリー(精神症状によって分類している)
1.神経発達症群/神経発達障害群
2. 統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害群
3.双極性障害および関連障害群
4.抑うつ障害群
5.不安症群/不安障害群
6. 強迫症および関連症群/強迫性障害および関連障害群
7.心的外傷およびストレス因関連障害群
8.解離症群/解離性障害群
9.身体症状症および関連症群
10.食行動障害および摂食障害群
11.排泄症群
12.睡眠―覚醒障害群
13.性機能不全群
14.性別違和
15.秩序破壊的・衝動制御・素行症群
16.物質関連障害および嗜癖性障害群
17.神経認知障害群
18.パーソナリティ障害群
19.パラフィリア障害群
20.他の精神疾患群
21.医薬品誘発性運動症群および他の医薬品有害作用
22.臨床的関与の対象となることのある他の状態

u003cspan class=u0022bold-blueu0022u003eこの3つの事柄もDSM-5では重要ですので覚えておいて損はないですu003c/spanu003e

1.以前のものから改正されDSM-5になった時に、広汎性発達障害の分類に含まれていた自閉症霜害、アスペルガー障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害「自閉症スペクトラム症」という名称に一括化しました。

2.DMS-5では、疾患ごとに複数の項目の診断基準を使って症状を診断する操作的診断基準が採用されています。また、多元的診断(ディメンション診断が導入されており、精神疾患・パーソナリティ障害・発達障害の重症度をパーセンテージで表示してさせて判断しています。

3.DMS-5に改定されたときに、神経発達症候群という診断分類が設けられ、このカテゴリーの中に自閉症スペクトラム症、注意欠如・多動性症(ADHD)などの発達障害が含まれた。

WHO関連で最低限覚えておく語句

1978年アルマアタ宣言プライマリ・ヘルスケア
1986年オワタ憲章ヘルスプロモーション

WHOが作成したICD-10(国際疾病分類)

アメリカ精神医学会が作成したDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)

リタリコ仕事ナビから引用

今回、紹介させていただいたWHO関連の覚えることですが、細かいところまでは紹介していません。

なので試験では初見で、全然聞いたこともないようなWHO関連の問題が出る可能性もあります。

でもそれを気にしてより深くまで追求して勉強していては間に合わなくなってしまう可能性が高いです。

社会福祉士の国家試験は広く浅くの知識です。

余裕があれば、今回のブログで色を変えた部分だけでも覚えておくとWHOに関しては相当な確率で点数が取れると思います。

以上です!読んでいただいてありがとうございました!!

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